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さまざまな電子工作品を制作しているXユーザー「れいたろう」さんが、ユニークな発明品で注目を集めています。
ピンク色の機器に取り付けられているバーコードリーダーで、カップ麺のバーコードを読み取ると……なんと自動で待ち時間を設定してくれるのだとか!タイマー表示にニキシー管を用いたレトロな雰囲気もたまりません。
投稿された画像だけを見ると、3分しか測れないのか、と誤解しがちですが、実はこのラーメンタイマー、カップ麺の種類ごとに待ち時間が登録されており、1分のものなら1分、5分のものなら5分、と商品に応じて設定してくれるんです。
データの登録もスマホやPCから簡単に行えるそうで、新商品が発売された際にも即座に対応可能。手前のキーボードでも時間の設定が行え、時計モード/タイマーモードの切り替え、内蔵しているスピーカーの音量調整、LEDの明るさ調整……などなど、さまざまな機能を有しています。
まさに一家に一台あると便利なラーメンタイマーですが、制作の経緯についてれいたろうさんにうかがうと、旅先で訪れたジャンク店にて、バーコードリーダーを発見し「これを使って面白そうなの作りたい!」と、考えたことがきっかけだそう。
これに加え、当時カップ麺を頻繁に食べていて、毎回時間を測ることに煩わしさを感じていたとのこと。そこで、より簡単に、かつ正確に測るための機器として、今作のアイデアを閃いたのだそうです。
制作時に特にこだわったと語るのは、3Dプリンターを用いた外装のデザイン。
ニキシー管の表示を見やすくするために、斜め45度になるよう調整し、出来る限りコンパクトにしたことや、バーコードリーダーを置きやすくするように丸みを付けたり、前面の操作部の配置など、細かい部分まで微調整を重ねながら設計を行ったとのこと。ぼんやりと光るLEDも良い味を出しています。
完成以降はもちろん、カップ麺調理時に愛用しているそうで、「自分で完成させたものでもあり最高でした」と、れいたろうさん自身も納得の出来栄えとなったもよう。「ニキシー管の数字が変わるだけでも、見てて楽しいので、待ち時間も良い気分で過ごすことができます」と、そこに煩わしさは一切感じていないようです。
現時点でも十分便利なラーメンタイマーですが、今後もカップ麺のデータベースをもっと効率よく追加、管理できるようなシステムや、Webアプリケーションの開発など改良を重ねていく予定で、「簡易版になるかもしれませんが、将来キット化などを通して色んな人にも使ってもらえるようにしたい」と、いった展望も考えているとのこと。今後の展開にも注目です。
<記事化協力>
れいたろうさん(@reitaroulab)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024071102.html