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大阪市で「glass工房ココロイロ」を営み、ガラス細工やアクセサリーなどを作っている新野恭平さん。今回、SNSに披露したのはゲームに登場しそうな魔法薬。
投稿された動画には色とりどりに輝く魔法薬の瓶が40個も並べられており、見ているだけでなんだかゲームの世界に転生したようでワクワクしてきます。
新野さんは普段、酸素バーナーから放出される2000度の炎を操り、耐熱ガラスをとかしてアクセサリーやオブジェなどを作っています。元々ゲームやマンガなどが大好きで、それらに登場しそうな武器などを作って投稿。多くの人を魅了しています。
今回、新野さんが作ったのが魔法薬。「魔法薬40個完成」「どの色の魔法薬を使ってみたい??」と投稿した動画には、様々な色の魔法薬がズラリ。動画を見ているだけで童心にかえり、胸が高鳴ってくるのが分かります。
これだけ多くの魔法薬を作るのは相当大変だったのではないでしょうか。新野さんに魔法薬製造の裏側をこっそり教えていただきました。
―― 魔法薬を作ろうと思ったきっかけや理由を教えてください。
中学生の生徒さんが魔法の杖を作っていて、「次に何を作ろうかなぁ~」と悩んでいたので、魔法薬をデモンストレーションで作ってあげたのがキッカケです。
―― 40個もの魔法薬を作るのに何か月くらいかかったのでしょうか?
実はそこまで時間はかかってないです。結構頑張って、3日で40個作りました。本当は「10個程度でいいかなぁ」と考えたのですが、「この色いいな!あの色も使いたい」などの思いが出てきて40色も用意しました。
―― たった3日で!?凄い……。この魔法薬の綺麗な色は、どのようにして作り出しているのでしょうか?
そもそも酸素バーナーで作られるガラスはクリアのガラス棒や色ガラス棒を再加熱して制作します。今回はクリアのガラスと色ガラスをざっくり混ぜ合わした後に、瓶に入っている雰囲気が少しでも出るよう、さらにクリアのガラスでコーティングしてから瓶の形に成形しています。
瓶のキャップ部分の色ガラスと中の色ガラスは同じ色ガラスを使っているのですが、クリアなガラスと混ぜ合わせることで不思議な色味になる色ガラスもたくさんあるので、そこにも注目してもらいたいです。
―― この色は〇〇の能力がアップするなど、想像しながら作ったりしたのでしょうか?
溶けているガラスは本来の色ガラスの色とは全然違う色味になっており、冷やさないと本来の色味がわからないです。そのため完成してから、この魔法薬はこんな能力値が上がりそうとか、体力が回復しそうとか想像しました。
―― もしも魔法薬が本当に存在したら、新野さんはどのような効果がある魔法薬を飲んでみたいですか?
体力が回復する魔法薬ほしいですね。展覧会が間近なので目と腰と疲れが半端ないので、身体を回復したいです。
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展覧会が間近に迫り、もしかしたらヒットポイントが残りわずかになっているのでしょうか。新野さんに体力が回復する魔法薬を差し入れしたくなりますね。
ちなみに間近に迫っている展覧会とは、5月17日~20日まで東京都港区にあるGALERIE du JURA(ギャラリエ・ジュラ)で開催される「ココロイロ 新野恭平・幸小菜 二人展」です。
<記事化協力>
glass工房ココロイロさん(@Sakura23saku23)
(佐藤圭亮)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024050504.html