普段は会社経営を行っている黒主さんが、ダンボールを用いた影絵「ダンボール影アート」を自身のSNSに投稿。

 2020年に死去した国民的コメディアン・志村けんさんの顔を見事に浮かび上がらせ、多くの人を感動させています。

 趣味の活動としてこれまで、歯磨き粉アートなど様々な作品を作ってSNSに投稿してきた黒主さん。今回手がけた「ダンボール影アート」の凄いところは、1つのダンボールで2つの絵が浮かび上がるところです。

 投稿された動画を見てみると、後ろの壁に最初に浮かび上がっているのは、ジャングルの中に動物がいる風景。チンパンジーが木にぶら下がったりしています。志村さんの作品ということもあり、テレビ番組で共演したパンくんだったりするのでしょうか。

 そして、ダンボールをずらしていくと影も変化していき、最後はニッコリ笑っている志村さんの顔が浮かび上がります。

■ きっかけは娘さん

 ダンボール影アートは、外から夕陽がさし込んだ時に娘さんの影ができ、「これはアートになる」と思ったそう。部屋にあったダンボールを使用して適当に作ってみたのが始まりだといいます。

 作品はダンボールを手でちぎり、グルーガンという接着剤で貼り付けて作っていきます。

 特に設計図などは無く、今回のように最初と最後に絵が浮かび上がる作品の時は、交互にダンボールをずらしながら両方の絵を確認し、頭の中で設計をして作業を進めていくそうです。いったい、黒主さんの頭の中はどうなっているのか……。驚くばかりです。

 ちなみに作品を作る上で一番大変だったのは、1歳の娘さんの存在。作っていると「いたずらをされてしまう」と笑います。他には、影ができる位置を把握しなければいけないところ。鼻や口、目や眉毛などの位置が数ミリでもズレてしまうと、全く違う顔になってしまうそうです。

 大好きな志村さんをテーマにした今回の作品。動画の再生回数は1348万回を記録し、34万2000件を超えるいいねを集めています。

 今まで人を喜ばせたいという想いで絵を描き続けてきたという黒主さん。たくさんの人に喜んでもらえて本当に嬉しかったと語ります。「本人まで届かないかなぁ……」と投稿していましたが、この想いは絶対に届いたはず!

<記事化協力>
黒主さん(@kuronushi_

(佐藤圭亮)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 志村けんさんに届け!ダンボール影アートに感動