靴の一種である「ヒール」。一口に言っても、その種類が多岐にわたることをご存じでしたでしょうか。

 漫画家の「みやびあきの」さんが、ハイヒールやローヒールといったヒールの高さでの分類だけでなく、ピンヒールやチャンキーヒールといったヒールの形状まで描いた説明つきイラストをX(ツイッター)で公開しています。まさかこんなにも細かく分けられていたとは……!

 みやびさんは現在、「靴の向くまま」という靴職人が主人公の漫画を連載中。第2巻の発売日である8月23日に向けたカウントダウン企画としての意味合いに加え、「作品を作るうえで、靴の資料として自分でも欲しかった」というのが、投稿のきっかけとのこと。

 たしかに、ヒールの形状や種類をまとめた画像やサイトは多くありますが、きれいにまとまっていなかったり、真横からの図しかなく立体的な形状が分かりづらかったりとさまざま。ここまで分かりやすい資料は他ではなかなか見られないでしょう。

■ 24パターンの内、作者のお気に入りは「スタックドヒール」

 描かれているのはヒールの高さ5種に、24パターンのヒール形状(右列の「ピナフィアヒール」は誤字で、正しくは「ピナフォアヒール」です)。こうして見ると、それぞれに違った特徴があることが良く分かります。中でもみやびさんのお気に入りは「スタックドヒール」で木目調の柄が好みなのだとか。

 しかしながら、「キトゥンヒールは名前がかわいいです」「チャンキーヒールもいいですよね。安定感と美しさが両方出ると思います」「そしてやっぱり、ピンヒールは美しいですよね」と、次から次にあげ、ひとつには絞れないといった様子。さすがは、靴漫画の作家さんといったところでしょう。

 ヒールの種類をわかりやすく、丁寧にまとめたイラストに、ついた「いいね」の数は5万件超。「こんなにあるとは知らなかった」「私は○○ヒールが好きだな」といったコメントが多数寄せられています。

■ 憧れはあるものの履くのは辛いヒール 「これを機会に漫画をお読みいただけたら」

 一方、「足が痛くなるからヒールは無理」や「ペタンコ靴しか履けない」「どのヒールなら足が痛くなりませんか?」など、ヒールに対して憧れはあるものの、実際に履くのはやはり辛いという声も。

 こうした声に対し、みやびさんは「靴の漫画を描くにあたって、いろんな取材を重ねていますが、足の痛くなりづらいヒールも、靴擦れしないパンプスやヒール靴があることもわかってきました。どうやったら自分に合う靴が見つかるのか、合う靴とはなんなのか、気分のあがる靴とは、といったことをテーマに豆知識をちりばめながら漫画を描いていますので、これを機会にお読みいただけたらうれしく思います」とコメント。

 言われてみればたしかに、靴って一生履く物なのに、正確な知識を持っている人は自分を含めて少ない気がします。ヒールの種類以上に、足の形は千差万別。自分に合うのはどんな靴なのか、調べてみたくなった筆者でした。

<記事化協力>
みやびあきのさん(@Mi_akino

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 実はめちゃくちゃ多かったヒールの種類 形状と名前をまとめたイラストに反響