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パソコンやデジタル機器関連製品などの開発や製造、販売をおこなっているエレコム公式Twitterが4月11日、LANケーブルが抜けなくなった時の対処法を動画で紹介。
それはまさかのマイナスドライバーを使用した方法でした。こ、これは、簡単にできそうだ……。
エレコムの公式Twitterは、「新生活の影響か、『LANケーブルが抜けない』というツイートが多かった」と、今回の動画を投稿した経緯を説明。動画で紹介されていた手順は、ご覧の通り……。
(1)コネクタと平行にマイナスドライバーをさし込む。
(2)「ロック解除ツメ」を軽く押さえながら引き抜く。
たったこれだけで抜けなかったLANケーブルが、いとも簡単に抜けてしまいました。ツイートでは「個人的には『一度奥までさし込んでパソコンに近い側のツメを持つ』もポイント」と補足しています。
しかし、なぜ急にLANケーブルは抜けなくなってしまうのでしょうか。その他にもいくつか疑問が生じてしまったので、エレコムに問い合わせ。Twitter担当者にインタビューを申し込むと快く応じてくれました。
--記者:「LANケーブルが抜けない」という声が多い時期などはあるのでしょうか?
どの季節が特段多いということはありませんが、引っ越しやお部屋の模様替え、回線業者の乗り換え時などにルーターやハブからケーブルを外そうとして気づかれる方が多いかもしれません。
--記者:今回の方法は、プロの方がよく使うワザなのでしょうか?
データセンターなどの現場では専用の引き抜き工具が使われています。ただ専用工具は高価であることと、使用が非常に限定されていることから一般の方が所持されていることはありません。そのため「一般家庭にあるものを流用して簡単に外せる方法はないか」と考えて、抜き方動画を作成しました。
--記者:LANケーブルが抜けなくなる原因は何が考えられるのでしょうか?
コネクタの材質によって原因は異なりますが、一般的なLANケーブルの場合は経年劣化によりツメが固くなりすぎてしまったり、奥まった部分にあるため水平に抜いているつもりが実は斜めになっていて、ツメが引っかかっていることが原因です。
そのような材質は固いためにツメが折れてしまい、今度は逆にすぐに抜けてしまうトラブルが多く発生して問題になっていました。
--記者:たしかに抜こうとしたらツメが折れたことあります……
ツメ折れ防止の柔らかなコネクタ素材のものが生み出されたのですが、今度は素材が柔らかすぎて十分に押し下げているつもりでも、内部のツメまで押し下がらずに抜けにくくなるという現象が現れました。
--記者:固すぎても柔らかすぎてもダメなんですね。
どちらの素材が使われていたとしても、結局は奥まった部分にしっかりとツメまで力を伝えるよう押し込み、水平に引き抜くことが条件。抜けにくいと感じた時は無理せず、今回のマイナスドライバーのようなものを利用していただければと思います。
--記者:ありがとうございました。
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LANケーブルが抜けなくなることは頻繁にはないことですが、ハプニングは突然起きるもの。簡単に実践できる方法なので覚えておくことに越したことはないはず。もしもの時に試してみてください。
<記事化協力>
エレコム公式Twitter(@elecom_pr)
(佐藤圭亮)