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みなさんは「薬研」という道具をご存知でしょうか。棒状のハンドルのついた円盤型のローラーを前後にグルグル回転させ、薬草などを細かく砕いて薬や漢方を作る道具です。
時代劇などで見た人もいるかもしれません。今回、この薬研でなんとコーヒー豆を挽き、「薬研挽珈琲」を作ってしまった人が注目を集めています。
薬研挽珈琲を作ったのはTwitterユーザーのすいかさん。ツイートによると、コーヒー豆を買ってきたすいかさんが自宅にあったはずのコーヒーミルを探していると、母親から「だいぶ前に壊れちゃったよ」と告げられます。「マジか、コーヒー豆買ってきちゃった」と途方に暮れていると、父親が「それなら良いのあるぞ」と一言。それが薬研だったのです。
なぜ、薬研が家に……。薬研を使用する職業にでも就いていたのでしょうか。すいかさんに話をうかがうと、父親と祖父が昔から骨董品を集めるのが趣味で、祖父が30~40年ほど前に購入。その後、普段使いしていたものだったそう。すいかさんも祖父に使用方法を教えてもらいながら、ゴマなどを挽いていたりしていたといいます。
その経験が役に立ったのか「薬研でも上手く挽けました!」とすいかさん。極端に荒いわけでもなく、しっかりと良い感じに挽けたそう。時間もそんなにかからなかったと語ります。
後日、「折角なので実際どんな感じで挽いてるのか動画で撮ってみました」と、今回の投稿にコメントする形で投稿。「まだまだ未熟なので粗挽きなのはご容赦下さい……!」とコメントしていますが、動画を見るとジャリジャリと小気味いい音をさせて挽いています。
元々コーヒーは好きだったものの、コーヒーミルを使ったことはそこまで無かったといいます。しかし、近所にコーヒー屋が開店したことがきっかけでコーヒー豆を購入。このような他愛もない出来事が、まさか薬研挽珈琲にまで発展しようとは……。ちなみに薬研挽珈琲の味はとても美味しかったそう。「香りはむしろ普段飲んでいるものより良かった気がします」と語っていました。薬研挽珈琲、もしかしたら流行るかも?
薬研挽珈琲の投稿は1万7000件以上のリツイートと、5万2000件を超えるいいねを集めています。写真を見た人たちからは、「薬研挽珈琲の店……ありやな」「ミルより熱がかからなそうでいいのかも」「他に効能つきそう」など多くのコメントが寄せられ、みなさん試飲をしてみたい様子でした。
<記事化協力>
すいかさん(@shidareya_FF14)
(佐藤圭亮)