怪奇現象や怪談では、よく「聞こえるはずのない声」というものが出てきます。そこにいない人の声や、いるはずのない場所から声が聞こえてくるなど、パターンは色々。

 あるTwitterユーザーのもとに、宅配便が届けられました。配達してくれた人は「荷物から声が聞こえる」といいます。実際に確かめてみると、確かに声が聞こえてくるのです……。

 まるで「ほんとにあった怖い話」のような体験をしたのは、Twitterユーザーの匿名希望さん。配達員の方から「荷物から声が聞こえるんですが……」と言われながら、荷物を渡されたそうです。

 いくらなんでも「そうはならんやろ」と、話半分で荷物の梱包を受け取ってみると、確かにポツリポツリとくぐもった声が聞こえてきます。何か呪われた品でも届けられたのでしょうか。実に気味が悪いですね。

 とはいえ、声が聞こえるのは確か。いったい何が起こっているのか……と梱包を開けてみると、そこにはiPadが初期起動画面の「Hello ニーハオ こんにちは」といった画面表示を淡々と読み上げていたのでした。

 ご本人によると、届けられたiPadは新品ではない、とのこと。何かの拍子で電源が入って読み上げ機能が起動し、起動画面の表示を読み上げていたようです。

 どこで起動したかは分かりませんが、配送される間中、梱包の中でiPadが挨拶を繰り返していたというのは、なんだか健気な気もしてきます。新しいユーザーへの挨拶を練習していた、と思えば、ちょっとドジっ子なiPadだったのかも。

 人騒がせな一件でしたが、理由が分かってしまうとあっけないもの。iPadを送る時には、勝手に読み上げ機能が起動しないよう、しっかりと梱包しておくことが必要なようです。

<記事化協力>
匿名希望さん

(咲村珠樹)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 怪奇?届いた荷物の中から聞こえる謎の「声」→開封して分かった原因になるほど