年始にすることの一つに、「書き初め」がありますが、「学生以来やっていない」という方がほとんどでしょう。

 そもそも道具を用意するのが面倒くさい、片付けも面倒くさい……という方のためかどうかわかりませんが、現在カプセルトイで「ミニチュア習字セット」なるものが販売されております。

 これならばかさばらないしサクッといけるはず。でも本当に書けるの?という疑問もあったので、さっそく試してみました。

◼ ガチャをまわしてみた

 目的の「ミニチュア習字セット7」(Jドリーム社)をみつけて、ガチャ(300円)を回してみました。

 出てきたのは青いカプセルです。全部で5種類(南天、梅、牡丹、兎、鶴)あるのですが、その中から出てきたのは……

 「鶴」という種類。鶴は千年といいますし縁起がいいですね。

 この「ミニチュア習字セット7」は、「硯・墨・文鎮・筆」と習字箱がセットになっています。それぞれ精巧に作られており、ミニチュアとはいえ、かなり本格的。「筆はほんとに書ける本格仕様!!」と商品ポップで宣伝されていましたが、中身を見るまで若干疑っていました。これ本当に書けるんじゃないか?と期待が高まります。

 本物の「習字セット」と置いて比べてみましたが、刮目せよ!この小ささ。そして、小さいながらもこの「精巧さ」は秀逸。

 当初、所詮ミニチュアなので「たいしたことはないだろう」とナメていたのですが、そんな自分に謝罪をさせたいレベル。

 しかし、本題はここから。ちゃんと「書き初め」ができるか。つまり「習字」として成立するのか、という点です。

◼ 書き初めをしてみる

 ではさっそく「書き初め」をしていくため、ミニチュア硯に墨汁を流していきます。

 「ミニチュア墨」もあるのですが、こっちは「フェイク」でして本物ではありませんでした。また、紙と下敷きはセットに含まれていなかったため、紙は習字紙を適当なサイズに切って用意しました。

 ということで、墨液に筆をつけて……書いていきます。書き初めのテーマは……!2023年の漢字。毎年年末に、日本漢字能力検定協会が「今年の漢字」を発表していますが、せっかくなので今回は「2023年の漢字」を予想して一文字書いてみます。

 うーん、そうですね。2023年は日本にとって色々と「草の根」の活動が花開く、大事な年。そしてオンライン問わずリアルでも「草」を多用する人が、さらに増加するのではないか。まさに、草ブレイク元年。ということで2023年の漢字は「草」。

 どうでしょうか、まぁまぁきれいに書けたような気がします。

 しかしまぁ、意外にもちゃんと「筆」でびっくり、ここまで何ら違和感なく「筆」として活用できるというのは驚きです。やはり自分はこの「ミニチュア習字」をナメておりました。ミニチュア習字セットを開発した開発者の並々ならぬ努力を感じます。

 せっかくなので、その他の「今年の漢字」も考えてみました。

 この中からもしかしたら本当に「2023年の漢字」に選ばれる可能性があるものがあるのかもしれません。(調子に乗って1文字ではないものもありますが、無視してください……。)

 正解は年末にでも答え合わせをしてみたいと思います。

 ということで「ミニチュア習字セット」で「書き初め」は可能でした。皆様、ぜひともお試しください。

(たまちゃん)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 ミニチュア習字で「書き初め」は可能か!?実際に試してみた結果……