まるで絵本やアニメの世界から、そのまま飛び出してきたかのようなキラキラのアクセサリーがツイッターで大きな反響を呼んでいます。

 プリンセスや魔法使い、変身ヒロインといった、小さなころ誰もが一度は夢見たであろう憧れが、ギュッと詰め込まれた指輪の数々に、多くの方がときめきを覚えたようです。

 作者はハンドメイドアクセサリーブランドの「マルべリコ」さん。「無垢で無敵なパルピテーション(胸が高鳴る)アイテム」をコンセプトとしており、大人になるにつれて忘れてしまいがちな「幼い日の胸の高鳴り」を感じられる作品を多数手がけています。

 写真の中でディスプレイされている指輪も、もちろん全てマルべリコさんが手作業で制作したもの。

 リングの土台には真鍮を使用し、宝石部分は天然石や輝きが美しいクリスタルガラスやチェコガラス、淡水パールを用いて表現。色付けした樹脂の中に押し花やシェルを閉じ込めたパーツを作成しているなど、その作りは実に本格的です。

 そんな制作の中でも、特にこだわっていると語るのは「色彩」の部分。素材のきらめきや、ビーズの色の組み合わせ、樹脂の色作りは複数の色を混ぜながら、唯一無二の作品になるように意識しているとのこと。

 また、こだわりは作品のみならず発送時にも。リングケースには、リングに合わせた色味のガラスビジューがあしらわれていたり、同梱のショップカードも、季節やコレクションごとにデザインやイラストを変更する等、さまざまな工夫が盛り込まれています。

 たくさんの作品の中でも特にお気に入りなのは「ビーズを使ったリングシリーズ」と、「リボンとハートのデザインのリングシリーズ」とのこと。

 ビーズを使ったアクセサリーには、スイーツやカクテルをイメージしたストーリーを考え、名前が付けられています。天然石やチェコガラス、クリスタルガラスや淡水パールなど、素材の組み合わせが無限大であることから、さまざまな表現が出来るのだそう。

 「リボンとハート」のリングは、ブランドを象徴するようなとても人気の高いシリーズ。自身が学生の頃、既存のパーツを組み合わせるのではなく、好きなデザインのリングを一から作ってみたくて、初めて制作したオリジナルデザインのリング土台を使用したという、思い入れの深い作品でもあるようです。

 今回紹介した写真の中の一部商品は、すでに完売になっているものもありますが、普段の作品はマルべリコさんが運営するWEBショップにて購入可能。

 身に付けたり、眺めたりすれば、子どものころの「何にでもなれるし、どんなこともできる!」と思っていた無垢で無敵な自分を思い出し、今の自分の背中を押して励ましてくれる。そんな魔法をかけてくれそうな作品です。

<記事化協力>
マルベリコさん(@palpitation03)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「無垢で無敵」がコンセプト 子どもの頃の憧れをギュッと詰め込んだリング