多くの人から「ココイチ」の愛称で親しまれている、カレーハウスCoCo壱番屋。その店舗は日本だけでなく海外にも広がっています。海外の店舗では、日本にはないオリジナルのメニューもあるのだとか。

 そんな海外で親しまれているメニューを、日本にいながらにして楽しめる「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD」が2022年10月11日、東京・京橋エドグランにオープン。「海外ココイチの逆輸入」がコンセプトだといいます。どんなメニューがあるのか?実際に行って堪能してきました。

■ 店舗の内外装も海外仕様

 ココイチというと黄色い看板が目印ですが、こちらは落ち着いた色調で、カジュアルながらちょっと高級感もある店構え。内外装も海外店舗と同じ仕様で作られているんだそうです。

 店舗の外にはメニューブックが置かれており、ここの特徴である「海外のココイチ」メニューを見ることができます。海外では、オムカレーが多く提供されていて人気なのだそうです。

 ほかにも、カレードリアや豚キムチカレー、麻婆ナス豆腐カレーといったものも。こちらは提供されている国と、そうでない国があるようです。

 外にはメニューブックが置かれていましたが、店内ではタブレット端末による電子メニューで注文を行います。なんといっても目玉は、全10種のオムカレーと、一部で提供されている4種の海外メニュー。

 ワールドワイドメニューと題された、海外一部の国と地域で提供されているメニューには、品名の下に提供されている国の国旗が図案化されて掲載されています。

 オムカレーとそのほかの海外メニュー、迷った挙句に両方とも1種類ずつ食べてみることに。チキンクリームオムカレーと、4種きのこのチキンカレードリアを注文しました。

■ 海外メニュー「チキンクリームオムカレー」を食す

 先にやってきたのはチキンクリームオムカレー。カレーソースの海に浮かぶオムライスの島、その頂上から流れ出たチキンとクリームソースといった雰囲気です。てっぺんには刻みパセリをトッピング。さっそくいただきます。

 オムレツを切り開いてみると、中に入っているのは白いご飯。カレーソースと合わせるには、やはりこの取り合わせが最高ですね。

 オムカレーとワールドワイドカレーに使われているカレーソースは、ムスリムやベジタリアンなどさまざまな背景を持つ人がいることに配慮し、食肉由来の原材料を使用していないのだとか。こういうところにも、グローバル化したココイチを感じることができます。

 食肉由来の材料が使われていない(動物性原材料として乳は使用)とのことですが、カレーソースには十分なコクがあり、心なしかスパイスのエッジを効かせすぎないマイルドな口当たり。クリームソースやオムレツと一体となると、より重厚感あるマイルドカレーとなりました(オプションで辛さの調節は可能)。

■ 幸せの4層構造「4種きのこのチキンカレードリア」

 続いてやってきた4種きのこのチキンカレードリア。「お熱いのでお気をつけください」と店員さんの言葉通り、まだソースがグツグツいっている状態で運ばれてきました。

 こちらはドリアということもあり、カレーソースにクリームソース、さらにチーズの層が重なった見た目。焦げ目のついたチーズが食欲をそそります。

 チーズと2種のソースを分け入り、最下層のご飯をすくってみると、なんとドライカレー。ドライカレーとカレーソース、クリームソースにとろけたチーズという、味の4層構造となっています。

 こちらも全体的に味はまろやか。チーズが思いのほかよくのびます。ちなみに辛さを求める方のために、ハバネロソースが添えられるので、自分で辛さを調整しながら食べることも可能。シャープなハバネロソースの辛味は、チーズによく合います。

 あっという間に完食。ごちそうさまでした。

 こちらの「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD」で提供されている海外メニューは、カレーだけでなく、ドリンクのカルピスピーチもあります。注文したところ、ちょっと濃いめの贅沢な味わい。ピーチネクターを思わせる香りが印象的でした。

 普段のココイチとは違い、海外での雰囲気にひたれる「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD」京橋エドグラン店。海外メニューだけでなく、通常のメニューも用意されているので、海外気分で日本のココイチを味わうという楽しみ方もできそうです。

(取材・撮影:咲村珠樹)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「海外ココイチの逆輸入」コンセプトの京橋「CoCoICHIBANYA WORLD」で世界のココイチ食べてきた