「メガドライブ」といえば、かつてセガ・エンタープライゼス(現・株式会社セガ)から発売されたゲームハード。家庭用ゲーム機として初の16ビットCPUを搭載した革新的なマシンとして登場し、発売から30年以上が経過した現在でも多くのファンから愛されています。

 ツイッターユーザー・さとさんもそんな「SEGA愛」を貫くひとり。その愛情はあまりにも深すぎて、自身の結婚披露宴でウエディングケーキをメガドライブ仕様にしてしまうほど。これはすごい……!

 1992年生まれのさとさん自身は、いわゆるリアルタイムのメガドラ世代ではありません。幼少時に親戚の叔父さんが所持していた、ドリームキャストのソニックアドベンチャーに大ハマり。以来、ソニックシリーズ、そしてセガというゲームメーカーのファンになり、メガドライブと出会いました。

 もちろん、さとさんの妻もゲーム好き。せっかく披露宴のケーキをオーダーで作るなら、ゲームのデザインがいいねと意気投合。

 ネットで事例を探すとセガ系ハードの作例がなかったことや、某異世界コメディアニメで大きく取り上げられたことによる近年の注目度の高さなどから、メガドライブをモチーフにすることを決めました。

 式場との打ち合わせ段階からケーキを二段以上にすることが決まっていたので、それなら「メガCD」と組み合わせたらどうか、せっかくやるなら「スーパー32x」まで含めた、通称「メガドラタワー」まで再現したい!と、次々にアイデアが浮かび、それを実現することに。

 ケーキ自体はもちろん、式場専属のパティシエが作ったものですが、打ち合わせ時にメガドラタワーの実機を持ち込んで説明するという熱の入りよう。その甲斐もあり、完成したケーキは特徴的な黒いボディを始め、限りなく実機に近いスケール感。ACアダプタ接続端子、AVケーブル接続端子など本体背面までが完全再現されました。最上段に挿すカートリッジ型アイシングクッキーも付属しています。

 こうして迎えた結婚式当日。あいにくの台風接近により、参列者もキャンセルが発生する中でしたが、ケーキお披露目の瞬間、会場は驚きと笑いに包まれたそうです。ケーキ入刀……ならぬ、カートリッジ挿入の儀式では、夫婦で端子部をフーフーするという、レトロゲームあるあるを再現した演出もとても好評だったとのこと。

 外側は黒いクリームですが、中身はフルーツを挟んだケーキでお味の方もばっちり。恒例のファーストバイトではさとさんの顔が真っ黒になってしまうというお約束もあり、終始笑顔の絶えない結婚披露宴となったそうです。

 さとさん自身や参列者による、メガドラタワーケーキを投稿したツイートには、大きな反響が寄せられたほか、セガ公式ツイッターアカウントからも祝福のメッセージが寄せられるというサプライズも。

 まさに世界に一つだけの結婚披露宴を実現したさとさん夫婦。2人にとってはもちろんのこと、参列したゲストにとっても、思い出に深く刻まれる披露宴になったことでしょう。改めて、ご結婚おめでとうございます!末永くお幸せに!

<記事化協力>
さとさん(@t3a1n0a4s4a2t8o)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 SEGA愛あふれるメガドラタワーのウエディングケーキ カセットフーフーも再現