形にとらわれない自由な発想で、数々の独創的なおにぎりを作ってきた、おにぎりアート作家の「おにぎり劇場」さんが、ツイッターで新作を発表しました。


 タイトルは「冷やしきゅうりの一本漬け~ナマケモノ添え~」。


 これまではおにぎりをメインに据えてきましたが、今作はまるまる一本のきゅうりが使われているという斬新な作品。きゅうりにぶら下がるナマケモノおにぎりは、つぶらな瞳がとってもキュートな、愛らしい作品に仕上がっています。



 日ごろから常におにぎりで表現できるものを探している、というおにぎり劇場さん。


 ナマケモノを見て、毛色や顔の配色はおにぎりで再現できそうと感じたことからモチーフに選びましたが、せっかく作るなら木にぶら下がっている様子を皿の上で再現しようと思い付きました。


 また、おにぎり劇場さんの作品と言えば、「おにぎりを握って写真を撮って鑑賞したらすぐ食べる」がモットー。つまり、見た目だけでなく、その味にも強いこだわりがあります。


 今作はナマケモノの毛を鰹節+お好み焼きソースで、目や鼻、口、指は海苔を切ったものをペタリ。鼻周りには黒胡麻ペーストがぬられているなど、どれもおにぎりとの相性抜群な材料ばかり。


 極めつけは、ナマケモノがぶら下がるきゅうりの木。材料を探す際に、細長くてご飯に合うもの……とスーパーでウロウロしながら考えていたところ、目に飛び込んできたきゅうりを見て「これだ!」と即決。きゅうりであれば、ご飯との相性は言わずもがなですから、そのままの形で採用したのだそう。



 今作の出来栄えについては「他の作品にはない要素があり、インパクトのある作品になったんじゃないか」と、おにぎり劇場さんも納得の様子。


 加えて、気になるお味も「最高でした!きゅうり、ナマケモノ、きゅうり、ナマケモノ……と交互に楽しく美味しくいただきました」と、鰹節ときゅうりという夏にぴったりの組み合わせを、心行くまで堪能した模様です。




<記事化協力>

おにぎり劇場さん(@mZHtgivNQr33RCL)


(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 木にぶら下がるナマケモノを表現 見た目にも味にもこだわったおにぎりアート