幸せだニャア…『幸福な猫』にだけ見られる3つの特徴・行動　よりハッピーにする方法は？

幸せな猫に見られる特徴と行動3つ

人間でも、なんとなく幸せそうな雰囲気を持っている人がいるもの。これは猫も同じで、心の中が安定していると、幸せなオーラが隠しきれないのです。

幸せな猫は、次のような様子で毎日を過ごしていますよ。

猫がいまの生活環境や飼い主に対して強い信頼感を持っていれば、精神的にも安定して、いつも幸せを感じることができます。その結果、リラックスした行動が多く見られるようになるのです。

リラックスした行動とは、猫が自信に満ちて機嫌が良い状態であること。たとえば「尻尾をピンと上向きにして歩く姿勢」や急所である腹部を無防備に見せて「仰向けになって熟睡する」などの行動です。

これらの行動は一時的であれば、どの猫の行う可能性もあるものですが、いつ見てもこんな感じであれば、間違いなく幸福度が高い状態です。

猫の心身状態が良好であれば、積極的に交流をしてくるものです。特に猫が飼い主に頭や体をすり寄せたり、顔を見上げながら喉をゴロゴロと鳴らしたりする行動は、信頼関係ができていることに対する幸福感の表現ともいえます。

また、直接触れられるのが苦手な猫でも、呼びかけるとそばに来たり、同じ部屋で過ごしたがったりする場合も同様です。猫は直接触れ合わなくても、飼い主に愛情を持っていることも多いのです。

もし、同じように家族全員に対して友好的であれば、猫がストレスなく自分らしさを発揮できてシアワセなのです。

動物は健康でないときは幸せではないし、幸せでないと健康的な生活を送ることは難しくなります。健康的な生活リズムを送っている猫は、幸せだとわかります。

猫の年齢にもよりますが、朝方と夕方には活発に行動し、日中は適度な休息を取り、夜間は飼い主と共に就寝するというサイクルは一般的な成猫に多いリズムです。

一連の決まったパターンで生活できている猫は、食事や睡眠といった基本的な行動が季節に応じて規則正しく行われます。一方で、夜鳴きがやまずにずっと起きてウロウロしていたり、逆に一日中同じ場所から動かずに寝ていたりする場合には、体調不良や環境の悪さを改めて確認する必要があります。

猫を幸せにする方法といっても、高級料理を食べさせたり、豪華なプレゼントを買い与えたりすることではありません。猫の幸せは、もともと持っている特性を無理なく発揮して過ごせる環境にあります。

このような考え方は「環境エンリッチメント」と呼ばれ、もともとは動物園や水族館で展示動物に対して行われてきた取り組みです。近年では、この方法が家庭のペットにも効果的であるとして注目を集めています。

これを愛猫に応用する場合、次のような方法があげられます。

猫の社会的ニーズの充足は、家族や同居のペットとの良好な関係性をベースに、猫が安心できる環境を提供することです。愛猫の性格やその時の猫の要求に応じて、話しかけたり抱っこしたり、撫でたりする愛情表現を習慣化すると、猫は安心感を得やすくなります。

生活環境の充実化とは、猫が本来の習性を満足できる空間づくりです。たとえば、周囲を見渡せる高所や複数の爪とぎ、こっそり隠れられるプライベート空間の確保は最低限必要な設備です。

知的刺激も同様に大切です。トンネルや紙袋を使った探索行動やパズルフィーダーなどの知的刺激は脳を活性化して、ストレス解消などに高い効果があります。こうした環境づくりは、猫の幸せな生活につながります。

幸せな猫は、リラックスして少々無防備な態度や積極的な関わり合いをしようとします。そして、健康であるからこそ、猫らしい生活を送ることができるものです。

環境エンリッチメントという言葉は少し堅苦しく思えるかもしれませんが、簡単にいえば「猫の特性に合った環境で生活させてあげましょう」ということです。これらの工夫は、猫の幸福に直接つながります。

なにより大切なのは、愛猫の性格や好みをよく理解して、それに合わせた無理のない環境づくりを心がけること。年齢や性格、好みを考慮できるのは、愛猫を誰よりも知っている飼い主さんですから、ぜひ、おうちの中を愛猫にぴったりな環境にして幸せな毎日を送らせてあげましょう。

情報提供元：ねこちゃんホンポ