幸運を呼ぶと言われる『多指症の猫』を知ってますか?知っていると面白い5つの豆知識
幸運を呼ぶ!?『多指症の猫』にまつわる5つの豆知識
猫の指の数は通常、前足が5本ずつで計10本、後足は4本ずつで計8本です。これよりも多い数の指を持って誕生すると多指症になります。
まことしやかに"幸運を呼ぶ猫"と呼ばれているようですが、そのゆえんはどこにあるのでしょうか。
ここでは『多指症の猫』にまつわる豆知識を5つ紹介いたします。
1.多指症は遺伝することが多い
猫が多指症になる理由の多くは近親交配ですが、そうではないケースでも、遺伝することが多いという特徴を持っています。
例えば両親のどちらかが多指症の場合、誕生した子猫に多指症が受け継がれる割合は50%です。多指症は優性遺伝なので、この比率になります。
2.ピクシーボブの多指症は公認のもの
ヤマネコを彷彿とさせるような独特の縞模様が特徴のピクシーボブ。日本ではまだまだ珍しい猫種ですが、猫好きさんであれば虜になること間違いなしな愛らしい猫です。
ピクシーボブの詳細については割愛しますが、最大の特徴として、多指症が挙げられます。というのも、ピクシーボブの約半数は"大きな手"を持つ多指症なのです。
よってピクシーボブの場合は、前足が7本までは猫団体公認となります。
ちなみに多指症は、手(前足)が大きく見えるタイプと、ミトンのように見えるタイプとがあります。
3.とっても器用で活躍の場が多い
多指症は、いわば先天性の疾患の一種といえるもの。しかし猫自身の生活を脅かすものではなく、むしろ活躍の場が拡がる"魔法の手"といっても過言ではありません。
多指症の猫は通常の猫よりも指が多い分、とても器用なのです。ひとたび船に乗ればマストに渡したロープを軽々と登り、大きな手でネズミを狩る。このことから荷物番として重宝され、『幸運の猫』として崇められることになりました。
ちなみに、多指症は前足に出るパターンが多いです。他の骨や腱に影響を及ぼすことはないので、日常生活には支障がありません。
4.『ヘミングウェイ・キャット』という特別な猫がいる
ネットで「多指症 猫」と検索をかけると、「ヘミングウェイ」というワードが出てきます。そう、このヘミングウェイとはアメリカ屈指の文豪として名高いあのアーネスト・ヘミングウェイです。
実は愛猫家としても有名だったヘミングウェイ。彼が愛を注いでいた猫もまた多指症でした。友人から譲り受けたスノーボールという猫は前足が6本ずつあったのだそう。
先ほど紹介した船旅でのエピソードは彼のもので、幸運の猫としてもてはやされた『ヘミングウェイ・キャット』の起源となった猫です。
彼はスノーボールの魅力を子孫として残し、今でも受け継がれています。
5.ヨーロッパではブリードが盛ん
多指症の捉え方は国によって異なりますが、ヨーロッパではポジティブに受け入れられ、ブリードが盛んに行われています。
"猫とは思えないほどの器用さ"が愛される理由となり、『幸せを呼ぶ猫』として人気を博しています。
まとめ
かの有名なヘミングウェイも愛していた多指症の猫。残念ながら純血種としての『ヘミングウェイ・キャット』は日本にはいないものの、稀に雑種の猫として見かけることがあるかもしれません。
あまり一般的ではない外見に驚くかもしれませんが、手先が器用なので一緒に暮らしていると面白い発見がありそうですよね。
ある種、唯一無二の魅力を持っていることから『幸運を呼ぶ猫』と呼ばれている彼らが、多様性と謳われる現代の日本でポジティブに受け入れられる日が来ることを願わずにはいられません。
以上、今回は、知られざる『多指症の猫』にまつわる面白い豆知識を紹介いたしました。
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