野生猫時代のかっこいい名残!『リンクスティップ』の秘密3選 役割は?どんな猫にも見られる?
1.多くの猫が持っている
リンクスティップというのは猫の耳の先端から生えている毛で、そこだけ他の部分よりも長くなっているのが特徴です。
名前の由来はオオヤマネコ属の総称である「リンクス」と先端という意味の「ティップ」を足したもののようです。
多くの猫に生えているものではありますが、特に長毛種の猫には目立つリンクスティップがあるためそれと比べてしまって「うちの子には生えていない」と感じる飼い主さんもいらっしゃるのだそうです。
実際に筆者宅の猫たち(全員短毛)を見てみると黒猫にははっきりとしたリンクスティップがあり、三毛猫シャムMIXの子はよく見ないと分からない程度に生えているのが確認できました。
リンクスティップの色はその子自身の毛の色とも関係してくるため、一見すると生えていないように見えてもよくよく見ると生えていた(淡い毛色のため近くで見るまで分からなかった)、ということもあるでしょう。
2.狩りの際に大切な役割を持つ
リンクスティップはただの飾り毛ではなく狩りの時に獲物を感知するためのアンテナとして機能しているのだそうです。
これがあるのとないのでは、空気の流れや小さな物音を感知する能力の精度が変わってくるため、暗い中で狩りをしていた野生の猫にとっては特に大切なものであったと言えるでしょう。
また一説には『体を大きく見せることで強さの優劣をつけている』とも考えられているようです。
完全室内飼いの猫の中にも縄張り意識が高い性格の子はいますし、そういった子が多頭飼いされているお宅で猫たちの中での強さの優劣がつけられているのはもしかしたらリンクスティップによるものなのかも知れませんね。
3.安易に切ってはいけない
リンクスティップは猫にとって小さな音や空気の流れも見逃さないための大切なものであるため、安易に切らないようにしてあげてください。
猫のヒゲにも言えることですが『本来あるべきものが突然なくなってしまう』ことによって体のバランスが崩れてしまったり、パニックを起こしてしまう可能性も考えられます。
大げさに聞こえるかも知れませんが、人間に例えると『切除する必要のない健康な体の一部を病気の誤診で切り取られてしまった』のと同じようなものだと考えると、飼い主さんの一存で『奪う必要のない機能を奪ってしまう』という事故も少なくなるのではないでしょうか。
まとめ
リンクスティップは多くの猫が持つ大切な機能ですが、特に長毛種のリンクスティップは立派なようですね。
猫が狩りをする際に必要な機能を持っていたり、体のバランスを保つために重要な毛であることから飼い主さんが安易にカットしてしまわないよう気を付けてあげることも重要です。
人と一緒に暮らすようになった現代の猫たちにもなごりとしてしっかり引き継がれているリンクスティップ、あなたの愛猫にも実はしっかり存在しているかも知れませんよ。
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