愛猫に『お留守番』してもらったあとのアフターフォロー5選 しないとどうなる?
1.あいさつや声かけをする
帰宅時にはやさしく「ただいま」と「お留守番ありがとう」「よくできたね」と愛猫にあいさつをしましょう。
留守番中は「自分の世界」で過ごしていた猫も、飼い主が帰宅して声をかけることは、日常を取り戻すための重要なルーティンになります。これは、甘えん坊な猫にも、慣れていない猫でも同じように行いましょう。
ただいまの声掛けを怠ると、猫は「飼い主の様子がおかしい」「無視されてしまった」と不安や心配になってしまう可能性があります。もし、起きて来ない、無反応など、異常があれば注意深く観察して、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
2.水とフードの入れ替え
帰宅後は愛猫が安心して過ごせるように、お水の取り換えと食事の確認をしましょう。留守中に飲んだ水が汚れていたり、置いていった食器も唾液がついたままになっていると不衛生ですし、おなかを壊してしまう危険もあります。
留守番中に一度でも口をつけて長時間放置された水や食べものには、細菌が繁殖しやすく、衛生面のリスクが高くなります。また、湿気を吸ってしまったドライフードは、風味が落ちておいしくないため、その後の食欲不振を招くかもしれません。
帰宅後は置き餌でも自動給餌器でも、食器を一度きれいに洗ってから、新鮮な水や食事を用意してあげてください。
3.部屋の確認
部屋に入ったら周囲を見回して異変がないか点検しましょう。猫が留守番中に、家の中でどのように過ごしていたかを把握できます。
どこかで吐いていないか、トイレ以外で排泄していないか、留守中に破損したものはないか、一部が紛失していないかなどをチェックします。
部屋の確認を怠ると、吐き戻しの放置による汚れのこびりつき、消化器系の異常の見逃しや誤飲による重症化など深刻な事態を招く可能性があります。
ふだんはいたずらしない猫でも、長時間飼い主がいないことで退屈しのぎに予期せぬ行動をすることがあります。変化や異常を見逃すことで対応を怠ると、いたずら行動が習慣化してしまう恐れもありますから、必ずチェックするようにしましょう。
4.遊ぼう
お仕事や用事でお疲れ状態でも、帰宅後に愛猫と遊ぶことはとても大切です。留守番中の猫は、窓から外を見て、寝て、トイレに行って、寝て、何か食べて、寝るという行動を繰り返していることが少なくありません。
多頭飼いであれば、ほかの猫と遊ぶこともあるかもしれませんが、単頭飼いの場合には、運動不足や刺激不足で、猫がストレスを感じやすい状態になります。特に若い猫は遊びを放置してしまうと、夜鳴きや過度な甘え方をしてくる可能性もあります。
10〜15分程度の短い時間でもよいので、集中して遊んで留守番中に蓄えたエネルギーを発散させてあげることが大切です。
5.くつろぎの時間を共有する
寝る前には、ゆっくりと撫でたりマッサージをしたりしてくつろぎタイムを共有しましょう。このような時間を取らないと、愛猫の体調の変化に気づきにくくなってしまいますし、猫のストレスが蓄積されるだけでなく、飼い主自身も疲労が蓄積してしまう可能性があります。
猫の身体にくまなく触れることで、精神的ストレスを和らげる効果が期待できます。特にマッサージは、血行を良くするため身体があたたまりますし、疲れを取って免疫力も高めることができます。
動物へのマッサージには、専門的な技法もありますが、基本はやさしく軽い力で揉むか、皮膚を動かす程度で大丈夫です。愛猫がゴロゴロと気持ちよさそうにしているかを見ながら行いましょう。もちろん、嫌がるようならすぐに中止してください。
まとめ
留守番してもらったあとの基本的なフォローは、声かけ、食事管理、環境チェック、運動とスキンシップ、それぞれに重要な役割があります。
これらをしておかないと、猫の不調の発見が遅れたり、ストレスの蓄積による問題行動を招いたりするリスクが出てきます。特に単頭飼いの場合は、留守番中の刺激不足を補うためにも、飼い主さんの帰宅後のケアが欠かせません。
アフターフォローの時間は、健康状態の確認という意味でも重要です。食欲の変化や体調不良の兆候など「あれ?いつもと違う?」に早めに気づくことで、深刻な問題を予防できるからです。
仕事や用事で疲れていて面倒に感じても、帰宅後は意識的にケアの時間を確保するようにしましょう。
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