猫の『性別』によって異なる特徴4つ 性格の傾向やお世話のポイントなどを解説
1.性格が異なる
オスとメスでは性格が異なるという話を聞いたことがあるかもしれません。
一般的には、オスは好奇心旺盛で甘えん坊な性格、メスは大人しくて繊細な性格であることが多いと言われています。
しかし個体差があり、必ずしもこの通りではありません。
2.行動が異なる
性格の違いから、暮らしの中で見られる行動についても性別で違いがあります。
オスは自然界を生きていたときの名残で、縄張り意識が強いという傾向があります。家中のあちこちでマーキングをしたり、他のオスと喧嘩したりする行動は、メスよりもオスの方が圧倒的に多いです。
メスはこのような行動は比較的少なめですが、マーキングや喧嘩をするケースも確認されているため個体差があるといえるでしょう。
また発情期には、大きな声で鳴いたりソワソワする行動が見られることがあります。
このような行動から分かるのは、性別によって適切な環境が異なるということです。
例えばオスは、体力もあるため上下運動ができる遊び場やつめとぎを複数設置することでパトロールの衝動が抑えられます。
3.見た目が異なる
実は、オスとメスでは見た目も違うという説もあります。オスはメスよりも顔が大きく丸みを帯びており、ヒゲも長め。体型もメスよりしっかりしていることが多いでしょう。
対してメスは顔が小さい傾向があり、その影響で目がぱっちりと大きく見えます。
中でもあきらかな違いがあるのが「ウィスカーパッド」です。ウィスカーパッドとは猫の口元のことを指し、オスの方がメスよりもぷっくりと大きく丸みを帯びる傾向があります。
そもそも目や鼻などのパーツがオスより小さいメスは、ウィスカーパッドも小さ目という説もありますが、こちらも顔の構造も個体差があります。
また、毛色によって性別が大きく分かれる品種というものもあります。
例えば日本でもよく見られる「茶トラ」はオスの方が圧倒的に多いといわれています。対して「三毛猫」「サビ猫」はほとんどがメスで、こと三毛猫に関してはオスの出現率は3000匹に1匹といわれるほど希少です。
4.なりやすい疾患が異なる
当然のことながらオスとメスでは体の作りに違いがあるため、なりやすい疾患も異なります。
尿道が長くて細く細菌感染のリスクが高いオスがかかりやすいのは「下部尿路疾患」です。例えば「尿石症」や「尿道閉塞」などは、オスによく見られる疾患です。
対してメスは、「卵巣」や「子宮」が関連している疾患にかかりやすいといわれています。卵巣や子宮があるのはメスだけなので、当然といえるかもしれません。
このような生殖器が関連する疾患は、避妊・去勢手術を受けることで発症率が下がることも有名です。なるべく早い段階で受けておくと、歳を重ねたときの心配が軽減されるでしょう。
まとめ
猫の性別について、代表的な違いを解説しましたが、性格も行動も個体差があることは知っておかなければなりません。自立心旺盛なオスもいれば、マーキングするメスもいるということです。
しかしある程度の傾向というのはあるため、猫をお迎えする前には参考にしてみてもいいかもしれません。どちらが自分や家族と相性がよさそうか考えておくと安心です。
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