猫が誤飲すると危険な『人のお菓子』5選　食べこぼしや出しっぱなしは厳禁

猫が誤飲すると危険な『人のお菓子』5選

チョコレートは猫にとって危険で身近なお菓子です。

チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は、猫の体内で分解されにくく、中毒症状を引き起こします。

摂取後1〜2時間で興奮状態になり、2〜6時間後には嘔吐や下痢、尿失禁といった症状がみられるようになります。

さらに呼吸が速くなり震えや不整脈が生じるケースもあるため、要注意！特にダークチョコレートはカカオの含有量が多いため、少量でも危険というのを覚えておきましょう。

ナッツ類も猫にとって危険です。

ピーナッツやマカダミアナッツに含まれるぺニトリウムAは、中毒の原因となる物質。摂取してから約12時間以内に嘔吐やふらつきといった症状があらわれます。

またナッツを丸飲みしてしまうと、窒息や腸閉塞のリスクも懸念されます。

そのまま与えるのはもちろん、オイルやペースト状に加工されたものにも注意が必要です。

ぶどうやレーズンも、猫にとって危険なお菓子。これらを摂取すると、急性腎障害を引き起こす可能性があります。

どの成分がどのくらいの量で危険となるのかはまだ不明ですが、少量でも猫に与えるべきではありません。

ぶどうやレーズンが含まれるお菓子やジュース、ジャムなども避けるようにしましょう。

ラムやブランデーなどが含まれる洋酒入りのお菓子も猫には危険です。

猫はアルコールを分解することができないため、少量でもアルコール中毒を引き起こす可能性があります。

アルコール中毒になると、嘔吐や下痢、震え、呼吸困難などの症状があらわれ、重症化すると昏睡状態となり、命を落とすこともあります。

コーヒー味のお菓子やチョコレート・エナジードリンク風味のグミ・眠気覚まし用のガムなど、カフェインを含むお菓子も猫にとっては危険です。

カフェインは猫の中枢神経系を興奮させ、中毒症状を引き起こす可能性があります。

カフェインは猫の体内で代謝されにくく、人間と比べてはるかに少ない量でも中毒症状を引き起こします。そのため、カフェイン含有の飲み物やお菓子は絶対に与えてはいけません。

猫が危険な食べ物を摂取した場合は、なるべく早めに動物病院に連れていきましょう。

くれぐれも、自宅で無理に吐かせるのは控えてください。猫の体に負担をかけることになります。

中毒は迅速な処置が要です。飼い主は「いつ・なにを・どのくらい」摂取したのかを、具体的に獣医師に伝えましょう。

可能であれば、食べてしまったお菓子のパッケージを持参するとベター。

動物病院では猫が食べたお菓子の成分や量に基づいて、必要な処置を判断し、場合によっては吐かせる措置や入院治療を飼い主に勧めることもあります。

獣医師の指示を受けながら、猫のケアを行いましょう。

猫は人間とは異なる体質を持つため、人間用のお菓子は危険なものがあります。

猫は好奇心旺盛で、飼い主さんが食べているものに興味を示すことがありますが、人のお菓子は猫にとって決して良いとはいえません。

愛猫の健康と安全を守るため、おやつは猫用のものを与え、人のお菓子は与えないようにしましょう。

情報提供元：ねこちゃんホンポ