17歳の「農場猫」は、牧羊犬たちと今日も元気に走り回る!オーストラリア
牛を追いかけて遊ぶ猫
オーストラリアのブリズベン北西部にある農場には、17歳の三毛猫がいます。「農場の猫」といえば、ネズミをつかまえたり、広い場所でのんびり昼寝をしているのが普通の姿でしょう。
しかしこの猫、「Smitten」は違います。牛や馬を追いかけて、楽しく走り回っているのです。5匹の牧羊犬とともに飼い主のJulie Mayneさんの車に跳び乗ったり、体重500キロもある牛に喧嘩をしかけたりして遊びます。
「Smittenは本当に恐れ知らずの猫です。牛の群れの間を勇敢にうろつくので、牛たちもこの猫に興味津々で、臭いをかぎながら猫の後をついて歩き回ります。もし牛が猫に襲いかかったら…と心配するのですが、Smittenは平然としていますね」と話すJulieさんです。
自宅から犬小屋へ「引っ越し」
彼女が初めてSmittenと会ったのは、2007年のこと。金物店でケージに入って眠っていたかわいい姿に一目ぼれした彼女は、10オーストラリアドル(約980円)で猫を譲ってもらいました。
その後は彼女の家にすっかりなじんでいたSmittenでしたが、もう1匹の保護猫を家族に迎えることになったときから、状況が変わりました。
「この猫はお姫様のような性格なので、別の猫と同居するのは我慢できなかったのです。怒って出て行ってしまいました」
しかしSmittenは、遠くへ去っていったわけではありませんでした。
「犬小屋に引っ越して、そこでのんびり過ごしていました。犬たちのほうもSmittenの体を舐めて耳をきれいにしてあげています。冬になると一緒にくっついて眠っていますね。この猫はいつも、すごく楽しそうですよ」
農場で命を育て、守る毎日
JulieさんがSmittenの毎日をSNSで発信したところ、たちまち多くのネット民がコメントを寄せ、この猫は人気者になりました。
「農場に暮らす猫はめずらしくないでしょうが、一番いいのは、この猫がわたしと2人の子供たちに愛情を注いでくれることです。農場の作業で柵を張るにしても、牛を集めるにしても、猫のおかげで1日のリズムがきちんと保てるようになりました」と彼女はいいます。
「農場で家畜を飼う以上、命を育てて守るのはわたしたちの責任です。猫でも犬でも、夜にやって来て野菜を食べるワラビーでも、すべての生きものに居場所があり、毎日の暮らしに意義を感じることができるのはすばらしいことです」
出典:Muster cat perfectly at home running with the bulls, lying with the kelpies
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