猫が『片手を曲げて座っている』ときのキモチ3つ 超リラックスしているサインの場合も?
1.楽な座り方に徹したいキモチ
猫の最も楽な座り方は、お腹への負担が少ない「香箱座り」だと考えられています。
一般的に香箱座りとは、「両手」を折り曲げて体の下にしまった状態を指しますが、ときには「片手」だけを折り曲げることもあります。
少し崩したバージョンも、猫にとっては気持ちのよい座り方だと言えるでしょう。
猫は、人間でいう手首の部分「主根(しゅこん)」も非常に柔軟なため、負担になることなく簡単に折り曲げることができるのです。
2.とてもリラックスしているキモチ
手を折り曲げているということは、すなわち、俊敏に動く必要がないほどリラックスしている証拠です。
ただ、折り曲げているのは「片手」だけのため、もう一方の手は自由にしておくことで、楽でありながらも、すぐに動ける状態をつくっているようです。
もしくは、気持ちよく眠っているうちに、気づけば片手だけ曲がっていたなんていうこともあるかもしれません。
ちなみに警戒しているときは、すぐに動けるように前足を伸ばしたり、足を守ろうと尻尾で隠したりする傾向があります。
3.なにか痛みを感じているキモチ
脱臼を起こしていたり、肉球に痛みを感じていたりするような場合は、床に手をつくことを避けるためにあえて折り曲げている、もしくは完全に手を上げた状態で座る可能性が推測されます。
もちろん、片手を折り曲げているだけでは、単純に判断することができません。足を引きずるように歩く、肉球が乾燥しているといった、他の症状が出ていないかも観察し、必要に応じて動物病院に相談するようにしてください。
「フローフェン」と呼ばれる進化系もあるみたい
片手を完全に折り曲げているのではなく、爪先立ちのような状態になっている姿は「フローフェン(floofen)」と呼ばれています。
どうやら海外のネット上でつくられた造語が、いつしか日本の猫好きさんにも浸透したようです。
あるSNSのハッシュタグ投稿数は1,000件を超えており、フローフェンは、世界各地で発生していることがうかがえます。
はっきりとした語源は分かっていませんが、一説によれば、ふわふわという意味を持つ「フラフィー(fluffy)」、沼という意味を持つ「フェン(fen)」がもじられた造語と考えられています。
フローフェンが起きているときは、非常にキモチがリラックスしているとも言われていますので、猫を存分に愛でるチャンスかもしれません。
なかには、両手をフローフェンにする猫もいるのだそうで、爪先だけを折り曲げた状態を維持できるとは、本当に器用です。
まとめ
猫が「片手を曲げて座っている」ときは、楽な体勢が心地よく、リラックスしたキモチで過ごせていると言えるでしょう。
もう一方の手は自由になっているので、香箱座りと呼ばれる座り方と比較すると、動きの切り替えもスムーズです。
完全に折り曲げているのではなく、爪先立ちの状態になっている「フローフェン」と呼ばれる進化系も見られることがあり、日本国外問わず人気を集めています。
しかし、痛みを感じて床に手がつけられないという可能性もゼロではないため。いつでも猫の体調には気を配ってあげましょう。
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