猫と犬が結ぶ絆…大親友の犬を失った猫がつかんだ「新たな愛」米国
同居犬と大親友に
「猫と犬は仲が悪い」といわれます。確かにそういう事例もありますが、犬と仲良くなれる猫も大勢いるのです。
ご紹介するのは、同居犬と親友になった猫です。米国コロラド州に住む猫「Baloo」と犬の「Pan(本名Pancake)」は大の仲良し。キャンプ旅行に出かけるとお互いにぴったり寄り添い、お揃いのハーネスをつけて一緒にビーチを探検します。PanがBalooを背中に乗せて、散歩することまであるのです。
飼い主家族は、もともと「Henry」という名前の犬を飼っていました。そしてこの犬の遊び友達を探すために里親探しのイベントにでかけたとき、子猫だったBalooに出会いました。みんなはその可愛さに一目惚れしてしまい、犬を飼うのはやめてこの猫を家族に迎えることにしました。
子猫はとても冒険好きで、すぐにHenryと仲の良い友達同士になりました。一緒にあちこち探検したり、抱き合ったりしながら毎日を過ごしたのです。
悲しみに沈む猫
しかし悲しいことに、Henryは癌をわずらい亡くなってしまいました。その直後からBalooは悲しみに沈み、落ち込んでしまって食事もとらなくなったのです。無理もありません。2匹は大の親友同士で、いつも一緒にいたのですから。
動物にも、悲しみの感情があります。この猫は愛する友を失って、ひどく悲しんでいたのです。困り果てた飼い主家族は、Balooのために別の犬を飼うことにしました。
新しく家にやってきた犬Pancakeは、Balooを見るとうれしそうにおなかを見せて寝転び、興奮してキスを浴びせたのです。この犬は一目でBalooを気に入ったようです。
それはBalooも同じでした。この日から猫はふたたび餌を食べるようになったのです。飼い主はさぞかしほっとしたことでしょう。
一緒に楽しい時間を
動物の感じる悲しみは、人間のそれとほぼ同じだと考えられています。喪失感を乗り越えるには時間がかかります。悲しみのどん底にあるときは、何をしても楽しくはなく、つらいばかりです。
そんな喪失感を乗り越えるのに最適なのは、愛するものを得ることです。たとえば「子犬を新しい家族に迎える」とか。
現在BalooはPancakeと共に、かつてHenryとそうしたように冒険を楽しみ、活動的に過ごしています。霧の立ち込める山頂にたたずんだり、心地よい寝袋にくるまれたり、雪原を走り回ったり、太陽が照りつける展望台からの眺めを楽しんだり…これからも、2匹は愛情深い飼い主に見守られながら、お互いを支えに楽しく暮らしていくことでしょう。
出典:Rescue Cat a Real "Dog Person" When It Comes To His Favorite Animals
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