猫は『同居猫の死』が理解できる?残された猫の悲しみサイン5つと“仲間ロス”のケア
猫は『同居猫の死』を理解できる?
猫は一緒に住む仲間の死を理解できるのかは…実のところ不明です。しかし亡くなった猫の不在を感じ取ったかのような行動をするケースは珍しくありません。
猫は非常に敏感な動物で、環境の変化や周囲の雰囲気の変化を鋭く察知します。
同居猫がいなくなることで、日常のリズムや家庭内の雰囲気が変わることを感じ取り、それによって行動や感情に変化があらわれているのでしょう。
猫が同居猫の死に対してどのように反応するかは、個体差や猫同士の関係性によって異なります。
同居猫の不在にほとんど反応を示さない猫もいれば、明らかな行動の変化を見せる猫もいて、猫の「死」の理解と気の持ちようは個体差が大きいようです。
残された猫の悲しみサイン5つ
猫は言葉を使わずに感情を表現する動物ですが、同居猫の死を経験した猫は、次のような悲しみのサインを示すことがあります(個体差あり)。
1.食欲の低下
食欲が急激に落ちることは、猫がストレスや悲しみを感じているサインです。これは、同居猫の死による環境の変化に対する反応のひとつといえます。
2.飼い主のそばにいる
同居猫が亡くなると、その悲しみを紛らわすかのように飼い主に甘えることがあります。常にそばにいて、離れません。
3.過度なグルーミング
グルーミングが増えるのも、猫が環境の変化によるストレスを感じているサインです。不安や落ち着かない心を紛らわすための行動のひとつ。ただし、ハゲができるほどの過剰なグルーミングには注意が必要です。
4.亡くなった猫を探し回る
亡くなった猫が生前よく過ごしていた場所を確認したり、隠れ家を見に行ったり、その猫を探すような行動をとります。どこかに隠れているだけだと思っているのかもしれません。
5.鳴き声が変化する
鳴き声が増えたり声が大きくなることも、感情の変化を示しています。部屋中を歩き回り、亡くなった猫を呼んでいるのでしょう。
これらのサインは、猫が同居猫を失った時に見せる悲しみのサインと推測できます。もし仲間の猫が亡くなった後にこういった行動を見せたら、猫なりに悲しんでいるんだと理解してあげましょう。
ちなみに我が家の愛猫は、仲良しの猫が亡くなってから急に老け込むという身体的な変化が見られました。
猫の「仲間ロス」のケア
猫の心の悲しみのケアは、時間が解決するのを待つほかないでしょう。
人であればペットロスの相談や、同じ悲しみを経験した同士で話すことで悲しみを乗り越えますが、猫にはそのようなことができません。
そのため時間が流れるなかで、猫が「もう仲間の猫はいないんだ」と理解するのを待つしかないのです。
しかしその際は、猫の体調には注意します。たとえばご飯が食べられない状態が続いて脱水など起きていないか、グルーミングのしすぎで毛が抜け落ちていないかなど。
同居猫を失ったことが原因で、ほかの猫の体調が悪くなる可能性もあり得ます。そのため、もし猫の状態がよくない場合は、猫の状態に合わせて獣医師に相談しましょう。
また飼い主は自分自身の気持ちのケアも忘れずに。自分自身のケアを怠り暗い気持ちのままだと、ほかの猫にも影響が出るかもしれませんから…。
まとめ
同居猫の死は、残された猫と飼い主の双方にとって大きな喪失となるもの。
猫は人間と同じように死を理解するかは不明ですが、単独動物でありながらも同居猫の死を理解し、悲しみを感じることがあるようです。
ただし猫の「仲間ロス」は、時間が解決するのを待つしかありません。焦らず、猫のペースに合わせて、根気強くサポートしてあげましょう。
猫の状況に対応しながら、残された猫と自分の心身の健康を守ってあげてくださいね。
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