猫と飼い主のための猫専用公園「キャットピア」がオープン!新しい観光名所に?マレーシア
緑や遊び場の豊富な園内
マレーシアの都市Shah Alamに、猫と飼い主たちのためのユートピア「キャットピア」が完成し、2024年7月4日から利用開始となりました。
ここは敷地800平方メートルの緑豊かで木陰も豊富な公園です。猫サイズのハウスが並び、猫が楽しく遊べる橋・トンネルなども備えています。カラフルな猫専用の遊び場が14ヵ所もあるのですから、驚きですね。
園内は高さ1.2メートルの「よじ登り防止フェンス」で囲まれ、猫が越えられないようになっています。猫たちは園内を安全に歩き回り、運動したり日光浴をしたりできるのです。
「キャットピア」は、造園家の Khairunnisa Mohd Zainiさんが愛猫家たちのニーズを聞き取り、1ヵ月以上もかけて設計したユニークな施設です。
室内飼いの猫に、安全に遊べる空間を
同市がこの施設を作ったのは、単に猫を喜ばせるためだけではありません。猫などのペットを室内飼いしている市民のニーズをくみとった結果なのです。
「市内には猫を飼っている人が多いのですが、ほとんどが室内飼いで、外に出すことには慎重な人が多いですね。ほかの猫とけんかしたり病気にかかるのを心配しているのです。そこで、飼い主が愛猫を屋外に連れ出し、安全で元気に遊べるような専用施設を建設したのです。当市は、おそらく国内でもっとも猫にやさしい街になったといえるでしょう」と自慢するのは、Datuk Mohd Fauzi Mohd Yatim市長です。
「将来は観光名所になるかもしれませんね。でもペットと飼い主の健康維持がとても重要なので、園内でアレルギーや感染症、発疹などが起こらないよう、健康でワクチン接種をすませた去勢済みの猫以外は入園できません」
「ここでは、猫が好きな日光浴をたっぷり楽しめます。心と身体を丈夫にしてくれますからね。猫はあちこち歩きまわるので、車がスピードを出して走行しているような場所は危険です。その点ここなら安全なのです」と市長。
園内には、茶トラ猫Oyenもマスコットとして飼われています。子供たちを対象にした「世話の仕方教室」のモデルとして、この猫が役立っているのです。
将来は猫関連のイベント誘致も
同市の景観街づくり課長Majidah Md Aliさんは「市内の乱開発が進むなかで、こうした緑地を確保することは大切です」と話しています。
「キャットピアの園内は、もともと生育していた樹木と猫用の遊び場がうまく調和して景観を作り出しています。建設費は 36 万リンギットほど(約1200万円)ですが、その大部分は猫ハウスや橋やトンネル、爪とぎ柱、ペット用水飲み場の設置費用です。いってみれば、人間と猫の両方にとって住みやすい街を実現するための投資ですね」
今後はここに観光客もやってくるかもしれません。周囲に猫カフェやポップアップショップ、猫関連のイベントを誘致することで、猫好きを惹きつけることもできるでしょう。
「可能性は無限です。Selangor日本友好庭園にも近いので、日本人観光客を集められるかもしれません」とMajidahさん。
同市の課長補佐Khairunnisaさんによると、キャットピアは市の保健部門と街づくり部門が共同で管理を担うといいます。
「公園の運営には、維持管理を含めて年間6万リンギット(約200万円)かかります。入場制限を設けて、飼い主と猫が2時間まで滞在できるようにし、最大でも20匹までとしています。餌の持ち込みは禁止ですが、その代わり無料でドライフードを提供しています」と彼女は話してくれました。
今後同市では、猫のグルーミングや去勢、ワクチン接種、寄生虫駆除などのテーマを設定して、飼い主向けに定期的に講演会を開いていく予定だそうです。
出典:Purr-fect place for feline frolics
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