猫が『水分不足』を起こしている3つの危険なサイン 対処法・予防法もご紹介
1.おしっこが少ない
猫が水分不足になると、おしっこの量や回数が減少します。飲水量が少ないのですから、排出量が減るのも当然です。トイレに行く回数が減ったり、出しにくそうにしているときは注意が必要です。
飲むお水が少ないと当然おしっこも少なくなります。飲水量が少なくなると腎臓にダメージが溜まり腎臓疾患を発症する恐れも。おしっこの濃度が濃くなり、尿石症を起こす可能性もあります。
愛猫のおしっこの回数や量を日常的にチェックすることで、水分不足となっていないかある程度確認することができるでしょう。そのために、排尿量を数値化できるシステムトイレを導入するのもおすすめな方法の一つです。
2.肉球や鼻がカサカサになる
猫が水分不足になると、普段は濡れている部位がカサカサになります。それはたとえば鼻、歯茎などです。これらの部位は体調によって乾燥してしまったり、いつもより色が薄くなることがあります。
ちなみに猫は、「下痢・嘔吐」がひどいときも水分不足になりがちです。体内の水分量が15〜20%以上減ると重度の脱水症状となりますので、命にかかわるほど非常に危険な状態に陥る可能性があります。これらの症状があるときは、肉球や鼻の色をこまめにチェックするようにしましょう。
ただし鼻の色などは、個体によって違います。濃い色の猫もいれば、もともと薄い色の猫もいるのです。そのため、通常時の愛猫の鼻の色などを覚えておくことが大切です。
3.皮膚の弾力がなくなる
体内の水分量が不足すると、皮膚の弾力も失われます。しかし、弾力があるかどうかは皮膚を見てもなかなか分からないでしょう。
そこで、猫が水分不足になっていないか簡単に調べられる方法があります。それは「テントテスト」という、直接皮膚の弾力を確かめるものです。首の後ろの柔らかい皮膚をつまんで持ち上げ、すぐに離します。つまんだ皮膚がどれくらいの時間で元に戻るか確認してください。
正常な猫では1秒程度で元通りになりますが、水分不足の猫はなかなか戻りません。重篤な脱水状態にある場合、つまんだ形のままで固まってしまうこともあります。ただし、肥満体型の猫は分かりにくいという難点もあります。
「水分不足」の対処法と予防法
ではここからは、猫が「水分不足」を起こしている危険なサインを目にした際の対処法、および水分不足にさせないための予防法について解説します。
もし今まで特に意識してこなかったという場合には、この機会に確認しておきましょう。
愛猫が「水分不足」になってしまった場合の対処法
基本的には勝手な判断や処置をしないで早急に動物病院へ連れていき、獣医師に診察してもらいましょう。
愛猫を「水分不足」にさせたいための予防法
なるべく愛猫に水を飲んでもらうための工夫は色々あります。
ポイントは、水に興味をもってもらうことです。食器や水そのものを変えて、猫が自ら水を飲みに行くよう促してみてください。猫が落ち着ける場所に水飲み場所を変えてみるのも効果があるかもしれません。
どうしても水を飲まない場合は、水分量の多いウエットフードに切り替えてみる方法があります。ドライフードに水を加えて与えてみるのもおすすめです。
まとめ
猫は腎臓の働きが強い動物のため、あまり水分を必要としない性質があります。とくに屋外で暮らす猫は、捕獲した獲物や少量の水だけで必要な水分をまかなえているようです。
しかし、キャットフードを主食とする室内猫の場合、食事だけでは水分が不足してしまいます。そして慢性的に水分不足が続くと、腎臓の病気を発症する可能性が高まります。
今回ご紹介したサインを目にした場合、重篤な疾患が隠れているかもしれないかなり危険な状態ですので注意が必要です。
普段から愛猫の変化をよく観察し、「水分不足」のサインを見逃さないようにしましょう。
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