愛猫が『眠たいとき』に見せる6つのサイン こんなときはそっとしておくのがベスト
猫が「眠たいとき」に見せるサイン
今まで元気に遊んでいた子猫の動きが突然止まり、しばらくじっとしていたと思ったらいきなりパタリと倒れたので驚いて駆け寄ると、気持ちよさそうに眠っていたということがないでしょうか。
実はこれ、子猫の寝落ちです。好奇心旺盛で遊び盛りの子猫によく見られる行動で、元気に遊んだ挙げ句、遊び疲れてしまっていきなり燃料切れの状態になり、パタリと寝落ちしてしまうようです。
さすがにここまで極端な寝落ちではないにしろ、成猫にも眠くなってきたときに見せる行動やしぐさがいくつかあります。それを知っていれば、「眠たくなってきた」サインとして受け取ることができ、愛猫をそっと寝かせてあげることができるでしょう。
そこで今回は、猫が「眠たいとき」に見せる代表的なサインをご紹介します。そっとしておくべきタイミングも合わせて解説しますので確認してくださいね。
1.喉をゴロゴロと鳴らす
猫と一緒に暮らし始めたときに、猫が喉をゴロゴロと鳴らす音の大きさにとても驚いた記憶があります。猫が喉を鳴らす理由は複数ありますが、その一つが「リラックスしている」というものです。
リラックスしているから眠くなるのか、眠くなるからリラックスしてしまうのかは定かではありませんが、喉をゴロゴロ鳴らしているうちに眠ってしまうということがよくあります。
飼い主さんの直ぐ側で甘えるように喉を鳴らしているときは、眠たいサインである可能性が高いので、そっとしておいてあげましょう。
2.毛づくろいを始める
猫は、非常によく毛づくろいをします。毛づくろいをする理由も複数ありますが、その中の一つに眠くなってきたというものがあります。
お気に入りの場所でゆったりと目を細めながら毛づくろいをしている場合は、眠たくなってきたサインの可能性が高いです。
3.布や飼い主さんの身体でふみふみを始める
毛布などの柔らかくて大きい布や、飼い主さんのお腹などの柔らかい部位で、ふみふみをしながら眠ってしまうことも多いです。この行動は、子猫時代に母猫のおっぱいを刺激しながらミルクを飲み、そのまま眠りについていた行動の名残だと考えられています。
我が家の場合、眠くなるとよく筆者のお腹や腕、胸などでふみふみをしていました。ミルクを飲んでいた頃を思い出すのか、そのままよく大量のよだれを垂らしながら眠ってしまい、起こすに起こせず困ったという経験があります。
4.呼びかけてもおざなりな反応しか示さない
少し離れた場所でじっとしている愛猫に声をかけても、微動だにしないことがあります。しつこく名前を呼び続けると、面倒くさそうにしっぽの先をぱたりとし、おざなりな返事を返してきます。このような場合も眠いときが多いようで、しばらくして覗いてみると、気持ちよさそうに眠っていることが多いです。
5.眠いとき特有の生理現象が現れる
人間は、眠たくなるとよくあくびをします。猫も同じように、眠たくなるとよくあくびをします。これは、眠たいときに身体に生じる生理現象のひとつです。
あくびの他にも、眠くなると耳や肉球が熱くなる、まぶたの下に瞬膜という白い膜が現れるといった生理現象が現れます。これらの生理現象が見られたら、猫の眠たいというサインですので、そっとしておいてあげましょう。
なお、あくびをするのは大量の酸素を脳に送って活性化させることで、脳を覚醒させようとするためです。あくびをしている段階では、「寝ちゃだめだ」という意識がどこかに残っているということなのかもしれません。
耳や肉球が熱くなるのは、毛に覆われていない部位の表面温度を上げることで熱放散を起こし、身体の深部体温を下げて質の良い睡眠をとる準備をするためです。耳や肉球を触って熱くなっていたら、いよいよ身体が睡眠モードに切り替わったのだと考えてもよいでしょう。
6.目を開けていられなくなる
いよいよ寝落ち寸前だというときに見せるのが、目の変化です。とろ~んとした状態になり、だんだんと目を細めていき、やがて開けていられない状態になって眠りにつきます。
目を細めていく途中経過で、ときどき睨みつけるような怖い表情になる子もいますが、決してからかわずにそのままそっと寝かせてあげましょう。
あくびは眠くないときにも出ることがある!?
猫のあくびは、実は眠たいとき以外にもよく見られます。
前述の通り、あくびをすることで大量の酸素が脳に送られて、脳や身体が活性化されます。寝起きのタイミングや遊びの最中に行う大あくびは、「さて、本気出しますか!」というような、気合を入れて活動を開始するための行動だと考えられています。
また、飼い主さんに叱られているときに、よく大あくびをする猫がいます。これはカーミングシグナルのひとつで、緊張や興奮している自分や相手に「ちょっと落ち着こうよ」と呼びかけるためのサインです。
このときのあくびは「怖いのでもう勘弁してください…」というサインでもあります。そのため、「あくびなんかしていないで真面目に聞け!」などと怒らずに、愛猫のストレスが溜まってしまう前に解放してあげましょう。
まとめ
今回は、愛猫が「眠たいとき」に見せるサインについて解説しました。
猫が眠いというサインを見せたら、飼い主さんはその様子がどんなに可愛くても、ちょっかいを出したりからかったりせずに、静かに寝かせてあげましょう。
サインを無視してちょっかいを出しすぎると、猫パンチを浴びるかもしれませんので、くれぐれもご用心ください!
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