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猫も加齢とともに認知機能が低下し、認知症を発症するリスクがあります。
認知症になると時間や場所の認識力が低下するため、徘徊したり、いつもと違う場所で排せつしたりするなど、環境に適応できずに異常行動をとるように…。
また不安を感じやすくなるため、突然パニックや暴れ出すことも少なくありません。
【甲状腺機能亢進症】
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが過剰に放出されてしまう病気です。
甲状腺ホルモンは新陳代謝をつかさどるホルモンで、これが過剰に出てしまうと異常に活発的になり、落ち着きがなく、不安げな様子で暴れまわるといった様子も見られます。
7~10歳以上の猫に多く見られる病気なので、シニア期を迎えてから落ち着きがなくなったと感じる場合は、注意してください。
【脳腫瘍】
脳腫瘍とはその名の通り脳にできた腫瘍のことです。
脳腫瘍ができると脳の機能が損なわれていき、通常の性格や習性とはかけ離れた異常行動をとるようになります。
たとえば家中を走り回ったり、物に体当たりをしたり、飼い主に唸り狂ったり。
行動異常以外にも、けいれん発作を起こしたり、歩行が困難になったり、視力障害や食欲不振などの症状もあらわれることもあります。
【慢性的な痛み】
関節炎や歯周病など、何らかの慢性的な痛みやストレスがあると、猫はイライラして攻撃的になりがちです。
痛みから突然暴れ出れだしたり、飼い主が触ろうとすると逃げ回ったり、突然怒ったり…。もしこの状態が継続するようなら、早めに動物病院を受診しましょう。
このように、猫の暴れる行動には病的な要因が潜んでいる可能性があります。
高齢になればなるほど、認知症やホルモン異常、慢性疾患のリスクが高まるので、暴れ出す様子に違和感があれば、早めに獣医師に相談しましょう。
猫が暴れたときは、落ち着くまで見守るのがベスト。興奮状態は一時的なものが多いので、焦らずにゆっくりと様子を見守りましょう。
なお猫が激しく興奮している最中は、強制的に抱きかかえたり撫でたりするのは避けてください。猫の興奮をさらに助長し、危険な思わぬ反応を引き起こす可能性があります。
そして落ち着いてきたらおやつをあげたり遊んであげたりして、猫をリラックスさせるといいでしょう。
このように猫が暴れた際は、焦らず落ち着いて見守ることが何より大切です。猫への接触行為は避けながら見守り、徐々に興奮が収まってくるのを待ってください。
猫が急に暴れ出す理由はさまざまですが、猫の習性や性格、ストレスや不安、健康上の問題などが考えられます。
もし猫が暴れがちだなと思ったら、適度な運動とストレスフリーな環境を用意するとともに、異常な行動やそのほかの症状が見られたら、獣医師に相談してみましょう。