猫に絶対に与えていけない『危険な飲み物』3選 誤飲した場合の症状も
1.アルコール
猫の体はアルコールの成分を分解できないため、誤飲すると非常に危険です。猫が好んでお酒を口にすることは少ないですが、消毒グッズやお酒入りのお菓子なども要注意です。
人間は酵素の力でアルコールを分解して無害化することができますが、元々の体質や代謝の低下などにより、二日酔いやアルコール中毒を起こすことがあります。人間ですらリスクがある飲み物なのですから、そもそもアルコールを無害化する力がない猫にとっては命を落としてもおかしくはないのです。
猫がアルコールを摂取すると、呼吸器から心臓、肝臓など全身に影響を及ぼします。液体を誤飲した場合はとくに吸収が早く、30分程度で酩酊状態になったり昏睡状態に陥ったりする危険性があります。
吐しゃ物が詰まって窒息死するケースもあるため、少量でも誤飲させてはいけません。
2.コーヒー
アルコールほど危険性が高いように思えないかもしれませんが、コーヒーも猫が誤飲すると危険な飲み物です。
ご存じの通り、コーヒーには「カフェイン」という成分が含まれています。猫がコーヒーを誤飲した場合、カフェインによって中毒症状を起こすことがあるのです。
コーヒーを飲むと目が覚める、やる気がみなぎるというように、カフェインには中枢神経を刺激して覚醒させる効果があります。リフレッシュにぴったりな飲み物ですが、体が小さい猫には刺激が強すぎるのです。またカフェインには血管を拡張させる作用もあり、これも猫にとっては危険です。
カフェインの中毒症状は、1~2時間程度で現れます。よだれを垂らして落ち着きがなくなる、下痢や嘔吐を繰り返すなどの他、痙攣や呼吸不全を起こして命を落とすことも珍しくありません。
致死量は、体重1kgあたり100~200㎎だといわれています。
3.ココア
ココアはカカオ豆からできていることは知られていますが、カカオ豆に含まれる「テオブロミン」という成分が猫の中毒の原因といわれています。またココアにはカフェインも含まれているため、テオブロミンの危険性と併せてカフェイン中毒のリスクもあります。
症状が現れるのは、通常数時間~半日程度経過してから。下痢や嘔吐、痙攣や脱水などが主な症状です。体重1㎏の猫で90~100mgのココアパウダーが致死量とされています。そこまで大量に誤飲することは少ないかもしれませんが、気を付けるに越したことはありません。
誤飲したときの対処法
猫が飲み物を誤飲してなんらかの症状が見られたときは、飲んだ物の種類や量によって対処法が変わります。さらに、飲んでからどれくらいの時間が経過しているかも重要です。
当然誤飲してからできるだけ早いうちに対処した方が良いため、誤飲していると分かったら速やかに動物病院へ行き、獣医師の診察を受ける必要があります。
動物病院で受ける治療は、催吐処置や静脈点滴、皮下点滴などです。全身麻酔下で胃洗浄を受けることも。子猫や老猫などは全身麻酔のリスクもあり、体への負担も甚大です。
まとめ
猫は優れた嗅覚を持つ動物ですが、安全な飲み物と危険な飲み物を正確に判断することは困難です。つまり、誤飲を防ぐのは飼い主さんの役割なのです。
愛猫に口にしてほしくないものは、「猫の手の届かない場所に置く」「収納家具に赤ちゃん用のロックを取り付ける」など、然るべき対策をするようにしましょう。
もしも誤飲してしまった場合は、飲んだ可能性が高いものを持参して動物病院を受診してください。猫の状態によっては緊急処置が必要となることもありますが、飲み物の現物があるとスムーズな診察につながります。
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