猫も『気圧・天気』の影響を受ける?3つの変化と、飼い主さんができる対策
猫も気圧や天気の影響を受ける
曇りや雨の日に、頭痛や疲労感、だるさ、眠気などの症状に悩まされた経験がある方もいるのではないでしょうか。
気圧の変化や寒暖差、湿度の変化、雨や雷といった天候の変化などによって体に不調が出てしまう状態を「気象病」と言い、人間だけでなく猫の健康状態にも影響を及ぼします。
症状の程度には個体差があるものの、何となく元気がなかったり寝床から出てこなかったりするなど普段とは異なる様子が見られるでしょう。
愛猫に気象病が疑われる場合は、体調や行動の変化が無いかをよく観察しながら適切な対処を取ることが大切です。
1.嘔吐や下痢をする
雨の日の前後や湿度が高い日など、嘔吐や下痢といった消化器トラブルを引き起こす場合があります。
気圧が低下すると体の水分代謝が上手くいかなくなり、胃腸に余分な水分が溜まりっぱなしになることで不調をきたし下痢が起こるのです。
さらに、体にかかる圧力がゆるむことで血管や内臓に変化が起こる場合もあります。食欲不振や吐き気を招き、実際に嘔吐してしまうこともあるでしょう。
急激な天気・気圧の変化は猫に大きなストレスを与え、健康状態に悪影響を及ぼします。ストレス緩和のためにも猫の好きな場所でゆっくりと休ませましょう。
2.落ち着きがなくなる・攻撃的になる
曇りの日や雨が降る前後など天気が安定しない日には、猫がイライラや不安を感じやすくなってしまい、落ち着きをなくすことがあります。
普段よりも攻撃的になってしまったり、警戒心を強めて暗い場所に隠れて出てこなかったりと、行動のパターンに変化があらわれるのです。
てんかん発作を持っている場合は悪化しやすくなり、薬を飲んでも状態が安定せずソワソワと動き回る可能性があります。
愛猫の様子が異なると焦ってしまいがちですが、きっと愛猫も環境の変化に戸惑ってしんどい思いをしているはず。構いすぎずそっとしておく、愛猫が甘えてきたら優しく接するなどの配慮をしましょう。
3.関節などに痛みが出る
気圧の変化によって、血管や関節の変化により、血流の滞りを引き起こしたり周りの神経を圧迫したりと、関節や筋肉の痛みが出やすくなる傾向があります。
痛みから思うように動くことができなくなり、寝ている時間が増え、トイレ外での粗相につながることもあるでしょう。
愛猫が痛そうにしている時や状態が悪い日が続く場合は、速やかに獣医師に相談しましょう。
飼い主ができる対策
天気や気圧の変化による影響は個体差もありどうしても避けられない場合もあるものですが、できる限りの対策を取ることで愛猫が安心して過ごせるようになります。
日頃から運動や遊びの時間を取りストレスを溜め込まない、愛猫が安心できる場所を複数用意しておく、症状が出た時は飼い主がそばで見守り不安を解消するといった対策が効果的です。
症状が辛そうな時やなかなか回復しない場合は、動物病院を受診しましょう。獣医師の指示に従って、愛猫の健康管理を行うことも大切です。
また、気圧の変化によるものに見えても背景に基礎疾患が隠れている場合もあります。自身で判断をせずに、獣医師の指示に従い、きちんと検査が必要であれば検査を受けてください。
まとめ
気圧や天気、湿度、温度などの変化は、人間だけでなく猫の健康・精神状態にも影響を及ぼします。
胃腸の不調による下痢や内臓変化による嘔吐、血管・関節変化による痛み、不安やイライラ、警戒心から攻撃的になるなどの行動変化といった症状があらわれるのです。
症状の有無や程度は個体差がありますが、いつ引き起こされてもおかしくないため、日頃から愛猫の様子をよく観察しておきましょう。
定期的な運動の実施や安心できる場所の提供、症状が出た時の不安の解消など、飼い主ができる対策をしっかり行うことで愛猫の健康と安心な生活を守れます。
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