猫をほめて伸ばす『陽性強化法』正しい実践方法4つ　ポイントはごほうびとタイミング

1.すぐに褒める

陽性強化法でもっとも大切なのは「すぐに褒める」ことです。すぐに褒めることで、猫はどんな行動をすれば褒めてもらえるのかを理解します。

子猫がじょうずにトイレで用を足せた時や、爪研ぎで爪を研ぐことができた時、名前を読んだら返事をしてくれた時など、好ましい行動を取ったらすぐに褒めるよう心がけてください。

褒められたら猫も嬉しいものです。ストレスなく学習できるため、飼い主さんとの信頼関係もより深いものになるでしょう。

愛猫に合ったごほうびを選ぶことも陽性強化法の重要なポイントです。

「ごほうび」という言葉を聞くと、おやつを想像する人が多いと思います。しかし猫によっては、おやつより遊ぶのが好きな子もいますし、飼い主さんに撫でられるのが好きな子もいるでしょう。

その子に合ったごほうびを選ぶことでモチベーションを高く保つことができ、より早く学習できるようになります。愛猫がどんなごほうびを求めているのかをチェックし、最適なごほうびを選んであげてくださいね。

「一貫性を持って褒める」とは、同じ行動に対しては毎回必ず褒めるようにするということです。

例えば、名前を呼ばれて飼い主に近づくと、いつもはおやつがもらえるのに今回はもらえなかった。それどころか意味もわからず叱られてしまった…。

このような状況では猫は混乱してしまいます。また意味もわからず叱られたことに対して、飼い主に不信感を抱くようになるでしょう。たとえ叱る原因があったとしても、時間をあけて叱っても猫には理解できないのです。

陽性強化法を実行するのであれば、同じ行動をしたら必ず褒めるようにしてください。たまにしか褒めなかったり、反対に叱ってしまっては、猫は何を期待されているのかを理解できません。

なお、家族全員が同じ基準で褒めるようにすることも、一貫性を確保する上で重要であることも覚えておきましょう。

陽性強化法を成功させるには、愛猫の小さな成功を見逃さないことが大切です。猫は新しいことをすぐに覚えることはできず、失敗と成功を繰り返して徐々に学習していきます。

飼い主さんは初めから完璧を求めず、愛猫の小さな成功を一緒に喜んであげてください。「うまくできたら褒める」を根気強く続ければ、愛猫は期待に応えてくれるはずです。

爪研ぎで爪を研いだり、呼びかけに反応したりするのは、本来猫にとって当たり前ではありません。猫が人間と暮らす中で学習するものなので、飼い主さんは陽性強化法を使って丁寧に教えてあげましょう。

陽性強化法でもっとも大切なのは「すぐに褒める」ことです。好ましい行動をとった瞬間に褒めることで猫は「次も同じ行動をしよう！」と学習してくれます。

トイレや爪研ぎがじょうずにできた時、名前を読んだら近づいてきた時など、飼い主さんが求める行動ができたらすぐに褒めてあげてください。褒める時には愛猫がよろこぶごほうびを与えて、モチベーションを高めてあげましょう。

また家族全員で褒める基準を決め、猫が混乱しないように配慮してください。陽性強化法を使って、楽しみながら愛猫のしつけを成功させましょう。

情報提供元：ねこちゃんホンポ