猫の『被毛のタイプ』は4種!定番から比較的歴史の浅い種類まで、それぞれの特徴とお手入れ方法
1.短毛
猫の祖先であるリビアヤマネコが短毛であることからも分かるように、猫はもともと短毛の動物です。
短毛の猫は自然発生的に生まれた猫で、いろんな猫の遺伝子をもっており、遺伝的に非常に複雑だと言われています。
性格的な傾向としては、野性味が強く、活発で明るく、よく動き回るタイプの猫が多いです。遊び好きな猫も多いので、おもちゃへの反応もよく、いっしょに遊んであげると喜ぶでしょう。
お手入れは、週に1回ラバーブラシなどで抜け毛を取り除くようにします。時間は3分程度。長くても5分程度にしましょう。
ラバーブラシはやり過ぎると生えている毛が抜けたり、毛づやが悪くなったりする可能性があるので注意してください。また短毛の猫は基本的にシャンプーは不要です。
2.長毛
最初の長毛の猫は突然変異で生まれたとされています。
長毛の猫は、メインクーンやラグドール、ノルウェージャンに代表されるように、体の大きな猫が多いです。また長くてふわふわとした被毛を持っていることから、寒さに強かっため、寒い地域で増えていきました。
性格は、短毛の猫と比べると大人しくて、おっとりしている猫が多いです。フレンドリーな性格で比較的飼いやすい猫が多いと言われています。
長毛の猫はブラッシングの間隔が開くと、毛がからんで毛玉ができてしまいます。そのため毎日のブラッシングが欠かせません。最低でも週に2〜3回はブラッシングをする必要があります。ピンの長いブラシ、コーム、スリッカーなどを使用して、優しくブラッシングしてあげましょう。
また、月に1度はシャンプーをする必要があります。
3.巻き毛
クルクルとカールした被毛が印象的な巻き毛の猫。カールの大きさや強さには個体差があります。
巻き毛の猫の歴史は浅く、1982年3月にアメリカの農場でネズミ番をしていた猫が出産したのが最初でした。
生まれてすぐのころは無毛でしたが、生後8週間ごろから毛が生えはじめ、生後4ヵ月にもなると、カールした被毛が全身を覆っていたそうです。この猫は最初の「ラパーマ」でもありました。
現在、巻き毛の猫としては、セルカークレックス、コーニッシュレックス、デボンレックスなどが知られています。
巻き毛の猫は被毛に抜け毛やゴミがからみやすいため、こまめなブラッシングが欠かせません。ただしブラッシングをやりすぎると、カールした被毛が伸びてしまうことがあるため注意が必要です。
また巻き毛の猫は皮脂の分泌が盛んなので、皮膚トラブルを起こしやすいと言われています。月に1回はシャンプーして皮膚を清潔に保つようにしましょう。
4.無毛
無毛の猫といえば、スフィンクスが有名ですよね。スフィンクスは1966年にカナダで生まれた突然変異の猫が最初です。
無毛といっても、実はまったく毛が生えていないわけではありません。モモのような短い産毛が生えています。ちなみに無毛の猫は毛だけでなく、ヒゲもありません。
無毛の猫には、スフィンクスのほかに、バンビーノ、ドンスコイ、エルフキャットなど9種類の猫がいます。
性格は穏やかでひとなつこく、好奇心旺盛で遊び好きな猫が多いです。
無毛の猫の注意点としては、皮膚トラブルや体温調節、ケガに注意が必要です。
産毛だけなのでブラッシングは不要ですが、皮膚が汚れやすいため、毎日固く絞った蒸しタオルで体を拭いてあげる必要があります。また爪で皮膚を傷つけることがあるため、月に2回は爪切りが必要です。
まとめ
猫の被毛には、短毛、長毛、巻き毛、無毛の4種類があります。どの猫もそれぞれ魅力的で個性的です。
短毛の猫はお手入れの手間がかからず、個性豊かな猫が多い印象です。一方でもふもふとしたゴージャスな被毛が印象的な長毛の猫は手間はかかるものの、おっとりした優しい性格のため飼いやすい猫が多いと言われています。
またクルクルとカールした被毛がユニークな巻き毛の猫や、ミステリアスな雰囲気を備えた無毛の猫も魅力的です。
猫をお迎えする際には、それぞれの被毛の特徴に加えて、お手入れにかけられる時間的余裕があるかどうかなども考慮したうえで選ぶようにしましょう。
■関連記事
・猫が他の猫の首を噛む理由と止めさせる方法
・猫が「あごのせ」してくる5つの心理
・猫が飼い主にストレスを感じること3つ
・猫が「んー」と鳴く理由と気持ち
・こんな人は飼っちゃダメ!猫を飼うのに向いて無い人の特徴10選