猫を『甘やかしすぎる』ことの4つの危険 好きだから何でもOKじゃかえって猫には迷惑?
1.わがままになる
猫を甘やかしすぎると「わがまま」になります。これは、猫が自分の要求はすべて満たされて当然と考えるようになるためです。徐々に自己中心的な行動が増えていくでしょう。
たとえば、食べたいごはんが出てくるまで鳴き続けたり、遊び終わっても催促し続けるなどです。特に過去に要求が叶った経験がある猫は、願いが叶うまで繰り返し求めてくるようになるでしょう。
わがままになった猫への対処法は、程よく無視することです。催促しても意味がないと理解してもらうことで、少しずつ問題行動を減らすことができます。
2.悪いことを理解できなくなる
猫を甘やかしすぎると、悪いことを理解できなくなります。これは、いたずらしても常に許されるため、自分の行動が正しいと思い込んでしまうからです。
たとえば、子猫の頃の噛みつき行動を放置してしまうと、成猫になっても噛みつき癖が続きます。成猫はあごの力が強いため、飼い主さんや他の動物にケガを負わせてしまう可能性もあるでしょう。
悪いことをしたら正しい方法で注意し、猫に良いことと悪いことの区別を教えることが大切なのです。
3.食べ過ぎによる肥満
猫を甘やかして食べ物を欲しがるままに与えていると、あっという間に肥満になってしまいます。
肥満は糖尿病や心筋症、高血圧などを引き起こし、猫の寿命を縮める原因にもなりかねない危険な症状です。
また椎間板ヘルニアや関節炎により、大好きな高いところに上れないなど、生活の質を低下させてしまうこともあります。
猫の肥満を防ぐには、飼い主さんが愛猫の食事管理を徹底することです。1日に必要なエネルギーを把握し、それ以上は与えないようにしてください。
軽度な肥満であれば、食事や生活環境を見直すことで改善が期待できます。
4.分離不安症になる
甘やかしすぎは「分離不安症」の原因になります。分離不安症は、飼い主さんの姿が見えなくなると極度の不安やストレスに襲われ、それによって体調に異変をきたす状態のことをいいます。
具体的には、粗相や破壊行動、過度なグルーミングといった問題行動を引き起こすのが一般的です。甘やかしすぎ以外にも、留守番の機会が急に増えたり、生活環境が急激に変化したりすると分離不安症になりやすいと言われています。
対策としては、一匹でもリラックスして留守番できるように練習することです。分離不安症の猫は飼い主さんに強く依存しています。短時間の留守番から始めて、徐々に時間を伸ばして一匹に慣れてもらうようにしましょう。
まとめ
猫を甘やかしすぎる危険性について解説しました。猫を甘やかすことは愛情表現のひとつですが、行き過ぎた愛情は猫にとってデメリットになりかねません。
愛猫の健康や幸せを願うなら、程よい距離感で接することが大切です。「甘やかしすぎていたかも…」という飼い主さんは、この記事をきっかけに愛猫との接し方を見つめ直してみてくださいね。
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