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猫にハチミツを与えても大丈夫です。猫は甘さを感じることはできませんが、ハチミツのとろみや舌触りなどを好む猫もいます。
ただし、ハチミツを与えてもいいのは成猫のみのほうがいいかと思います。
猫にはちみつを与えることのメリットには、以下のようなケースが考えられます。
ハチミツにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウムなどが含まれていて、少量のハチミツで補うことができます。食欲が落ちている猫の栄養補給として与えることができます。
精製されたハチミツや加糖ハチミツなどがありますが、ビタミンやミネラルの摂取をするなら「純粋ハチミツ」を選ぶと効果的です。
ハチミツは猫が粉薬などを飲むときにも役立ちます。ごく少量のハチミツと粉薬をからめることで飲みやすくすることができるのです。
なお、この使い方で猫にハチミツを与える際は、事前に獣医師に確認してから与えてください。
では、猫にハチミツを与えるデメリットには何が該当するのでしょうか。
ハチミツの栄養は主に糖(炭水化物)です。
主なエネルギー源がタンパク質である肉食動物の猫が、ハチミツを日常的に食べすぎると、下痢をしたりカロリーオーバーや高血糖で糖尿病や肥満を引き起こしたりするおそれがあります。
ハチミツには、ボツリヌス菌が含まれている可能性があります。人間では1歳未満の子にハチミツを与えてはいけないとされています。
猫に対してはどうなのかしっかりとしたものはないですが、子猫はいろんな臓器が未発達ですので、一応子猫にはハチミツを与えるのを控えた方がいいでしょう。
猫に与えていいハチミツの量は、猫がひとなめするくらいの量、鼻先につける程度の量です。ときどき与える程度にしましょう。
なお、消化器官が未発達の子猫には与えないようにしましょう。また、消化器官が弱ってきている老猫や持病がある猫に与えたい場合は、獣医師に相談してからにすることをおすすめします。
ハチミツを摂取することでビタミンやミネラルの補給になりますが、『総合栄養食』と書かれたキャットフードを食べている猫の場合はすでに栄養が十分なので、無理にハチミツを与える必要はありません。そのため、猫がハチミツを嫌がったときは、無理に与えないようにしましょう。むしろわざわざ与える食べ物ではないことをしっかり認識として持っていましょう。
ハチミツが猫の体に合わない場合もあるので、特に初めて与えた後は体調に変化がないか観察をしましょう。下痢、嘔吐、皮膚をかゆがるなど、いつもと違うことがあったときは動物病院を受診しましょう。
猫にとって「ハチミツ」は、ビタミンやミネラルの補給、薬を飲みやすくするメリットがあります。
一方で、与え過ぎは糖尿病や肥満のリスクを高めるなどデメリットもあります。
猫に「ハチミツ」を与える際は、今回紹介したような注意すべき点をしっかり確認してから与えましょう。