猫がいる部屋の「危険な換気法」3選 空気の入れ替えのつもりが猫が脱走!なんてことも
1.網戸にして換気
網戸があれば窓を開けて換気をしても安心だと思っていませんか?猫によっては、脱走の原因になってしまう可能性があります。
猫は爪さえ引っかかれば、引き戸は簡単に開けることができます。重さのある室内扉でもガリガリと時間をかけて開けてしまうのですから、それよりもずっと軽い網戸はいとも簡単に開けてしまうでしょう。網戸ストッパーなどで開けられないようにしておくと安心です。
一般的な網戸は、猫が爪でガリガリ、牙でカジカジすれば簡単に穴が開きます。また網戸に登って遊んでいる際に穴が開いてしまい脱走されたケースもあるようです。猫に強いペット用網戸に張り替えることをおすすめします。
さらに網戸に登ったり、体当たりしたりして網戸ごと外して脱走する猫もいるのだとか。そんな力技を使われたら、近づけないように柵を設置する以外に勝ち目はないでしょう。一度網戸を開けることを学習してしまうと常習化する可能性もあるため、注意が必要です。
2.高層階だからと窓を開けっ放しで換気
高層階なら窓を開けっぱなしにしても大丈夫?防犯に関してはそのとおりでしょう。でも猫も大丈夫とはかぎりません。
ベランダから転落する事故もありますが、多頭飼いで追いかけっこをしていて追いつめられた猫が窓から飛び降りてしまったというような事故もあるとされています。
また猫は、ある日なんの前触れもなく、高層階から突然飛び降りてしまうことがあり、これをフライングキャット症候群といいます。どうして猫が飛び降りるのか、明確な原因は今のところ不明です。しかも一度飛び降りた猫はくり返し飛び降りる傾向があるというのですから怖いですよね。
骨折や外傷、打ち付けた場所によっては腹腔内出血や臓器の損傷なども起こり得るため危険が伴います。高層階だからこそ窓を開けるときには油断できません。転落防止用のネットを設置するなどの対策が必要です。
3.換気扇を回して換気
猫と暮らしているご家庭では、脱走が怖いからと窓を開けずに換気扇だけ回して換気をしている人も多いかもしれません。しかし猫にとっては換気扇も安全だとは言い切れないのです。とくにプロペラがむき出しのタイプは注意が必要です。
猫はとっても好奇心が旺盛な動物です。なかには、クルクルと回るプロペラが気になって仕方がない猫もいます。もっと近くで見たい、触ってみたいという気持ちが勝ってか、足や頭を挟まれてしまうといった痛ましい事故が起きています。
これは換気中だけではなく、日常の使用でも起きる可能性のある事故です。プロペラがむき出しの換気扇はカバーをつけるなどして猫が気にならないようにしましょう。あわせて、猫が近づけないように対策をすることもお忘れなく!
まとめ
猫のいる家で換気をする際には、さまざまな危険が潜んでいます。網戸を破って脱走、開け放った窓からの転落や飛び降り、プロペラがむき出しの換気扇での事故など場合によって命にかかわるケースも少なくありません。
こうした危険を回避するためには、徹底した安全対策が必要です。最適な対策はその子の性格などにもよって異なり、愛猫の性質をよく理解した上で適した方法を選択することが大切です。
今回紹介したような危険な換気をしないのはもちろん、どうしたら安全に換気できるか、じっくりと考えてみてください。
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