猫壱は人も猫も住みよい社会を目指す、「猫保護活動」を応援しています。

活動の一環として、猫壱会員様へのご登録※1名さまにつき5円(=御縁)と、猫壱の人気おもちゃキャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン2の売上の内1%を合わせた金額を、半期に一度、むさしの地域猫の会さまへの寄付へと繋げています。

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むさしの地域猫の会さまのホームページは → こちら ← 

みなさまのお力添えで、2023年上期は、「662,402円」の寄付への繋がりました。
(対象期間:2023年4月~9月)

みなさまお一人お一人のお力に、心より感謝申し上げます。


本日はみなさまに、むさしの地域猫の会さまの活動のご紹介と、みなさまからの寄付がどのよう活動に繋がっているのか、そしてむさしの地域猫の会さまから猫ちゃんをお迎えされた2家族さまのインタビューをお届けしたいと思います。
 

①むさしの地域猫の会さまのご紹介


むさしの地域猫の会さまは、東京都武蔵野市で地域猫活動をしている市民ボランティアのみなさんです。

猫によるトラブルをなくし、人と猫が快適に共存できる素敵な街づくりを目標に、市民と行政の協働で2006年9月に発足しました。

★飼い主のいない猫の不妊・去勢手術を行う市民の方々への手術費用の助成
★飼い主のいない猫がたくさんいる等問題地域のTNR(捕獲・手術・リターン)活動
★飼い主のいない猫への給餌マナーの普及・啓蒙
★飼い猫の適正飼育の啓蒙
★飼い主のいない猫の保護・里親募集
☆飼い主の事情により飼育困難になった猫の保護
☆動物愛護センターからの猫の引き取り

などに取り組んでいらっしゃいます。

それぞれの活動の詳細については、ホームページの「活動内容」をぜひチェックしてみてください。

現在は、武蔵野市以外の東京や群馬の動物愛護センターからの引き出しや、武蔵野市のモデル事業でもある行き場を失った飼い猫の保護活動にも取り組んでいらっしゃいます。

Instagramでも活動内容の発信や、譲渡会のお知らせなどをされているので、こちらもぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
 

②寄付金がどのような活動に繋がっているのか


みなさまからいただいた寄付が、どのような活動に繋がっているのか、むさしの地域猫の会の西村会長に伺いました。

活動の中でも最も支出額を大きくなるのが「医療費」だそうです。
 

1)   医療費の中でも多いもの

・乳飲み子や子猫の治療費
(駆虫、ワクチン、ウイルス検査以外の費用は里親さんにはご負担いただかないため、それ以外はすべて会の負担になります)
⇒多いのは、乳飲み子や生後1~2ヶ月の子猫の風邪や感染症の場合。
小さい子は成長過程で体調を崩しやすく、すぐに対応しないと死んでしまいます
入院させて手厚く治療することも多いです。
保護時にすでに風邪をこじらせて目の瞬膜が癒着している子も多く、そういう場合は手術をして見えるようにします。

・シニア猫たちの検査費用や治療費
⇒武蔵野市との協働で保護しているシニア猫たちは、元々は飼い猫だった子たちです。
飼い主さんの死亡やご病気等で手放されるのですが、こういった子たちはほとんどがシニア期の猫です。
保護後は通常の初期治療のほか、腎臓や肝臓や甲状腺などの血液検査やエコー検査などもして、必要があれば治療をしていきます。
手厚く検査などができるのもご支援があればこそです。

・FIP(猫伝染性腹膜炎)
⇒たくさん保護していると一定数発生してしまうFIP。
数年前までは不治の病だったものが、ここ数年で治療薬が登場し、治療できるようになりました。
しかし、とても高価な薬のためご支援がないと治療することができません
今年もすでに2匹の保護猫がFIP治療をしています。

・交通事故による骨折
⇒地域猫たちが交通事故に遭ってしまうことがあります。
偶然見つけた人から相談が入ることが多いのですが、事故による骨折の治療には数十万円というお金がかかり、普通は助けることはできません。
発見者さんがご自身で保護できない場合は、むさしの地域猫の会で引き受け、治療し、里親さんを探していきます。
こういう子は毎年保護されています。
 

2)   保護猫・地域猫たちのご飯代

むさしの地域猫の会では常時50頭ほどの保護猫がいます
それぞれ預かりさんのお家で過ごしていますが、たくさんいるのでご飯代や猫砂代などがとってもかかります(特に今年は物価高で大変です)。
それと、不妊化手術をしてお世話している地域猫もいますので、その子たちの日々のご飯代もあります。

預かりさんや地域猫の給餌をされている方が自腹でまかなっている部分が大きいのですが、数が多くなるととてもまかないきれません。
ご支援金でご飯などを購入することもあります。
 

3)   猫たちを助けに行くための交通費

地元・武蔵野市の活動をメインにしているむさしの地域猫の会ですが、支援者さんや里親さんのおかげでたくさんの猫たちを救えるようになってきました。
そこで、少し遠くの群馬県動物愛護センター(いまだに多くの致死処分が行われています)まで猫たちを引き出しに行くことができるようになりました。
群馬県まで行くのに高速料金などの交通費もかかりますが、ご支援のおかげで遠くの猫たちも救いに行くことができています。

武蔵野市以外で保護された猫ちゃんたち↓

 

③むさしの地域猫の会さまから、幸せなご家族へ

むさしの地域猫の会さまに保護されて、現在はあたたかなご家族の元、幸せに暮らしている猫ちゃんたちは2022年度の実績で146匹。

むさしの地域猫の会さまで出会い、猫ちゃんをご家族の一員に迎えられた2組のご家族さまに、インタビューにご協力いただきました!
猫ちゃんのご紹介と猫ちゃんとの出会い、今一緒に暮らしていて幸せなことを教えていただきました。
 

ひまわりちゃんとご家族のみなさま



①ひまわりちゃんのお名前の由来
「ひまわり」という名前は、むさしの地域猫の会の会長西村さんがつけてくださいました。
元気いっぱいの明るい性格にピッタリで、西村さんがつけてくださった大切な名前なので、正式に里親になった際も名前は変えませんでした。
いつも明るいほうを向いて光にあふれる人生(猫生?)であって欲しいなと思っています。

②ひまわりちゃんをご家族にお迎えした年月
→2021年12月26日。


③ひまわりちゃんとの出会いのきっかけ
緊急事態宣言が発令されている2021年7月末、原則在宅勤務が徹底されているなか、どうしても出社しないといけない業務があり、久しぶりに出社した霧雨の降る日の朝、警備員さんが、よたよたと歩く猫をつかまえようと奮闘しているところに出くわしました。
鼻血を出してふらふらと逃げまどっていたのがひまわりでした。

捕まえるのを手伝ったあと、まもなくして警備員さんが呼んだ交番の警察官が到着し、
「飼える人がいてこのまま引き取ってくれればこれ以上警察は介入しないけど、いなければ警察に連れて行ったあとは保健所(愛護センター)になります※1」
と言われ、けがをした子猫が愛護センターでは手厚くケアしてもらえるとは思えず、逡巡しつつも引き取ると伝えましたが、どうしても時間などをずらせない業務があったため、いったん警察署で預かってもらうことにしました※2。

※1:武蔵野市は警察、市役所、むさしの地域猫の会の連携がしっかりしているため、
   警察からむさしの地域猫の会に連絡がいく体制があるそうなのですが、
   この当時は知りませんでした。
※2:警察にいったん預けたことで、拾得物扱いとなり3か月間は里親募集ができない状態となりました

引き取るとは言ったものの、野良猫を見てくれる病院が近くにあるかわからず、鼻血を出して目線のあってない子猫のことを考えると、早く病院に連れて行かなければいけないが、業務を抜けるわけにもいかず…と焦るなか、以前、会社の敷地内でのTNRの相談をいただいたことのあるむさしの地域猫の会様のことに思い至り、野良猫を見てくれる病院情報があるかもしれない、とHPにアクセスしました。

そこで、子猫は保護をしているという記載をみて、すがるような思いでお電話をしたところ、会で保護していただけることになり、メンバーの方がすぐに病院に連れて行ってくださいました

低体温で貧血気味だったり、ご飯を食べられなかったりはあったものの骨折などはなく、順調に回復し退院後は会のメンバー様のところで預かっていただきました。
ほかの子猫たちと一緒に成長していく姿を、毎日ストーカーのようにInstagramをみていました。

コロナ禍ということもあり、3か月の拾得物の期間の制限が解除された11月にひまわりに会いに行き、出会った時とは全く違い元気に動き回る姿に感動!ひまわりと一緒に暮らしたいという気持ちを、まずはトライアルしてみませんか、と会長に後押ししていただき、12月26日にひまわりが家にやってきました



④現在、ひまわりちゃんとの暮らしで幸せなこと
出会ったとき、鼻血を出して視線がおかしく、しゃがれたひどい声でぎくしゃく変な歩き方していたひまわりが、いま、ふくふくとして元気で思うがまま自由に暮らしているのを、間近で見守れていることが本当に幸せです。

あまりべったりと甘えてこない性格のひまわりですが、人間が出かけるときに窓辺でお見送りしてくれたり、帰りを待ってお出迎えしてくれたり、時々膝に乗ってそのまま居眠りしてくれたり、そんなデレの瞬間がたまらなく愛おしいです。
なお、家族は「ひたすらかわいい!!」と力説していました。
その一方で、ひまわりにいたずらばっかりされている先住犬は迷惑顔をしてます。
 

みりちゃん・こぴちゃん・れおちゃんとご家族のみなさま



①みりちゃん・こぴちゃん・れおちゃんのお名前の由来
2文字で呼べる名前をつけたかったので、ひらがなの表を見ながら色々組み合わせてみました。
三毛猫はちょうど黒い毛がぱっつん前髪のモード系の美人。
美人なのでどうしても「美/み」の音を入れてみーちゃんと呼びたかった。みう、みか、みき、みく、みさ、みほ、…と組み合わせてるうちに「みりちゃん」に落ち着きました。
茶白のこぴはもう見た途端に「こぴ」とひらめき「こぴちゃん」になりました。
キジトラれおちゃんは預かりボランティアさんがつけてくださった名前がぴったりだったのでそのまま「れおちゃん」です。

②みりちゃん・こぴちゃん・れおちゃんをご家族にお迎えした年月
みりこぴは2017年7月、れおちゃんは2017年8月です。



③みりちゃん・こぴちゃん・れおちゃんとの出会いのきっかけ
2017年6月、吉祥寺の譲渡会です。
少し寂しそうな不安そうな静かできれいなシュッとした姉妹猫でした。離れ離れはかわいそう。迷わず2匹一緒に、と思いました。
高齢の女性が6匹の猫と暮らしており、ご病気か何かの理由で飼えなくなり、ご親族にも引き取ってもらえず保健所に渡す手前にむさしの地域猫の会さんがレスキューしてくださった数匹のうちの3匹と聞いています。
れおちゃんは譲渡会には出ておらず、預かりボランティアさんのお宅でトライアル待ちでした。ボランティアさんが旅行に行かれるため3週間のお約束で預かることになりました。
全く触ったり抱き上げたり出来ないみりこぴとは対照的で疑いひとつ持たない甘ったれぶりで初日から抱っこは大丈夫、ずっと私の近くに居る可愛い男子でした。
3週間後には私が手放すことが出来なくなり、ボランティアさんにお願いしてトライアル先の方にもお話していただいて晴れてみりこぴと一緒に3匹離れることなくうちに来てくれることになりました。
そもそもボランティアさんのお宅で3匹一緒に育ててくださっていたきょうだいでした。


(↑黒猫のぶんちゃんも仲良く一緒にお暮らしです♡)

④現在、猫ちゃんたちとの暮らしで幸せなこと
猫はもう少しクールだと思っていましたが、全くクールではなかったです。
こちらの行動をよく見ていて毎日の行動の時間配分(仕事に出かける時間、帰宅時間、など)も理解してます。言葉もわかります。
思慮深く賢いなあ、と思います。意思の疎通が出来ています。もう本当に家族です。
全ての時間が、触れ合いが幸せですが、安心しきって仰向けに寝てイビキをかいていたり、帰宅時玄関まで走ってきてくれる姿にはもう可愛すぎて幸せ過ぎてうるうるしてしまいます。
絶対向き合う、裏切らない、悲しい気持ちにさせない、と思っています。

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ひまわりちゃんのご家族さま、みりちゃん・こぴちゃん・れおくんのご家族さま、お忙しい中、インタビューにご協力いただきまして、誠にありがとうございました!!
 

④最後に…

みなさま、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
猫壱では、寄付活動に2014年から取り組んでまいりました。
続けられているのも、みなさまからのお力添えがあってこそです。
心より感謝申し上げます。

私たちひとりひとりの力は小さいかもしれないですが、確実に力になると思います。
猫壱はこれからも、「猫が幸せ、私も幸せ」な社会をみなさまと実現できるよう、精進してまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


最後にお知らせになります。
むさしの地域猫の会さまでは、2023年11月19日(日)に譲渡会を開催されます。


詳細は → こちら ← をご確認ください

【むさしの地域猫の会へのご支援について】

①振込によるご支援
【お振込先】
ゆうちょ銀行

※ゆうちょ銀行間の送金の場合
記号番号  00120-4-607363    

※他の金融機関からの送金の場合
支店名   〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
口座種別 当座 
口座番号 0607363     
口座名義 ムサシノチイキネコノカイ
 
※領収書をご希望の方はご連絡ください。 

②Amazonほしいものリストからのご支援
こちらから購入していただくと会に届きます。
 大人猫用のお届け先は埼玉県になります。

③ネットショップからのご支援
こちらで、ボランティアさんや里親さんが作ってくださったチャリティーグッズを販売しています。
「猫たちへのご支援」という商品もございます。クレジットカードでもお支払いいただけます。

④各ボランティアさまの募集について
こちらのページをご確認ください。

 
情報提供元: 猫壱
記事名:「 2023年度上期寄付金のご報告~むさしの地域猫の会様インタビュー~