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段ボールで爪をとぐことが好きな猫や、段ボールのニオイが好きな猫、段ボールに入るのが好きな猫など、段ボールで『何をするのが好きなのか』は猫によると思います。
中には、段ボールをバリバリかじることが好きな猫もいるのではないでしょうか?
猫が段ボールをバリバリと『かじる』だけなら、あまり気にしなくてもいいかもしれませんが『食べている』のであれば、異食症という病気かもしれません。
今回は猫が段ボールを食べてしまう『異食症』についてご紹介します。
◆異食症とは?
『異食症』とは字の通り、『食べ物ではないものを猫が食べてしまう』病気のことです。
今回は段ボールに焦点を当ててご紹介しますが、猫の異食症は段ボールを食べてしまうだけではなく、ビニールや石などを食べてしまうケースも多々あります。
普通であれば、段ボールをはじめ、食べ物以外を猫が口に入れたとしても『食べられないもの』だと、猫自身が判断し、飲み込んでしまうことは少ないでしょう。
段ボールを噛むのが好きな猫も、段ボールが口の中に入ってしまったり、何かの拍子に少量の段ボールを飲み込んでしまったりすることはあっても、基本的には『段ボールを食べよう!』と食べてしまうことはありません。
しかし、『たまたま段ボールを飲み込んでしまった』という訳ではなく、美味しくないけれど『段ボールを食べよう』と意思を持って、段ボールを食べてしまう猫もいます。
そんな心の病気を『異食症』と言うのだそう。
異食症の猫も『段ボールを食べ物』だと認識しているわけではないようですが、何かのきっかけがあると段ボールを食べたい衝動にかられてしまうようです。
◆猫が異食症になる理由は?
①ストレス解消
猫が異食症になる理由で一番多いのは『ストレス』と言えるでしょう。
ストレスがたまると段ボールや、食べ物ではないものを無性に食べたくなってしまうことが、異食症の猫の中には多いようです。
環境の変化や掃除が行き届いていないなど、ちょっとしたイライラやストレスが爆発して、物に当たるかのように段ボールを食べてしまうのかもしれませんね。
また、飼い主さんと離れることに不安を感じる『分離不安』の猫も、異食症になることがあるようです。
ストレスが原因の異食症は、ストレスを発散させてあげると治ることがあります。
まずは猫のストレスの原因を究明しましょう。
②老化
悲しいことですが、年を取り認知症が進むと、人間も『食べ物ではないもの』を食べることがあります。
『食べ物』と『食べ物ではないもの』の区別がつきにくくなったり、かじる感触が楽しく『食べてしまってはだめ』だとも思わず、楽しさの延長で食べてしまったりすることもあるようです。
認知症の猫も、人間同様に『食べ物』の区別が曖昧になり、段ボールなど食べてはいけないものを食べてしまうことがあるのだそう。
実は、我が家の17歳になる猫も認知症になりつつあり、ビニールを食べようとします。
感触が楽しいらしくそのままモグモグと食べ始めてしまうので、猫の届く場所にはビニールを置かないようになりました。
シニア猫で認知症が原因で異食症になっている場合は、猫が執着して食べているものを猫の届かないところに置いた方が安全でしょう。
③空腹
ちょっとお腹が空いたから!と言って、猫が食べ物ではないものを食べてしまう、ということは稀です。
何日もご飯を食べておらず、ふらふらになっているなら話は別ですが、毎日きちんとごはんを適量食べている猫が、ちょっと空腹だからといって、段ボールを食べることはほとんどありません。
しかし、甲状腺の病気などで、猫に異常なくらいの食欲があった時は、段ボールやビニールなど『食べ物ではないもの』を食べてしまうこともあるようです。
甲状腺の異常は、他にも『よく鳴くようになる』など猫に変化が見られます。
異食の他にも症状があるようであれば、動物病院で一度検査をしてもらった方がよいでしょう。
情報提供元: 猫壱