悪いことをしたときには『悪いことをした!怒られちゃう!』と思うし、飼い主さんに叱られれば『反省』もするのだと言います。
しかし、猫を叱っていると『本当に反省しているのかな?』と飼い主さんが疑問に思ってしまうこともあるのではないでしょうか?
叱られている時、猫の『反省しているのかな?』という態度と、そんな態度をとる理由を『猫が反省しているときに見せる仕草』と共にご紹介します。
◆猫の正しい叱り方とは?
猫は反省もしますが、それは飼い主さんが正しい叱り方をした時のはなしです。
猫を叱るとき、感情的に怒鳴ったり、手をあげて怒っても、猫は反省することはありません。
むしろ飼い主さんに対して恐怖を感じるだけです。
猫を叱るときには怒鳴って感情のままに怒るのではなく、『何がダメなのか』をいつもより声を低くして猫に言い聞かせましょう。
子供を叱るときと似ているかもしれませんね。
また、子供を叱るときと同じく、猫を叱るときも『短い言葉』で叱ることが大切です。
ダラダラ長くお説教をしても猫にはストレスになってしまったり、何で怒られているのか猫にはわからなくなってしまいます。
叱るときには『簡潔』にを心がけて叱るようにしましょう。
本当に猫の命が危ないときや、咄嗟に怒鳴ってしまう場合は仕方がないかもしれませんが、基本的には猫がしてはいけないことをした直後に短く低く叱るのが、猫の正しい叱り方と言えるようです。
◆反省しているときに見せるしぐさ
①目をそらす
人間同士の場合は目を見て話をすることが、一番誠意の伝わる会話の仕方といえるでしょう。
当然ですが、叱るときにも人間同士であれば相手の目を見つめ、叱られている側も目をそらさないことで、反省をしていることを暗に伝えることができます。
しかし、猫の場合は目を合わせると『ケンカの合図』になる恐れがあります。
猫同士、目があったままだと喧嘩に発展することが少なくありません。目があったら喧嘩という流れは猫の本能によるもの。
喧嘩を避けるためには猫同士、視線をなるべく合わせないことが重要です。
目があったとしても、どちらかの猫が目をそらし『攻撃しませんよ』『敵意はありませんよ』と折れれば喧嘩に発展することは少ないといわれています。
飼い主さんと目があっても、猫が目をそらすのは飼い主さんに対して『攻撃するつもりはありませんよ』という猫なりの意思表示でもあります。
対人間と同じような感覚で、猫と目を合わせながら叱り、猫に目をそらされても、猫は本能的に喧嘩を避けるために目、をそらしただけで反省していないわけではありません。
むしろ猫は叱られたことを、反抗することなく素直に受け入れたということ。
無理やり猫と目線は合わなくても、猫はちゃんとあなたの話を聞いています。
猫と目線を合わせようとはせずに、しっかりと短く伝えなくてはいけないことを伝えましょう。
②グルーミング
猫のグルーミングはどんなときに行われるか知っていますか?
グルーミングは猫にとって、毛並みを整えたり、殺菌を行う意味もありますが、猫が気持ちを落ち着かせるために行うことも少なくありません。
飼い主さんが猫を叱っているときに、猫が急にグルーミングを始めると『話を聞いていないんじゃないか』と思ってしまうでしょう。
しかし、猫がグルーミングをするということは、飼い主さんが怒っていることがわかり、動揺してしまった証なのです。
飼い主さんの話をきちんと聞いて、反省したり、緊張したり、猫の中の何らの気持ちが動いたからこそ、グルーミングで気持ちを落ち着けようとしているのです。
猫が叱っている最中にグルーミングを始めたら、きちんと猫があなたの話をわかってくれたということ。
猫を叱るのは一度終わりにして、好きなだけ猫にグルーミングをさせてあげましょう。
猫と人間は違う
猫の反省しているときや話を聞いているときの仕草は、人間が話を聞いているときの仕草とは、真逆かもしれません。
そのため、猫が話を聞いてくれているか不安に思うこともあるでしょう。
しかし、人間の態度とは真逆ですが猫はちゃんと話を聞いてくれているみたいです。
猫は叱っても同じ事を繰り返してしまうかもしれません。
子供を叱るときと同じく、繰り返し冷静に叱っていたらわかってくれる日が来ます。
それまでは冷静に、繰り返し、叱るようにしましょう。
情報提供元: 猫壱