猫が食べ物ではないものを食べてしまう『誤飲』。

猫の食べられるものでもないし多少違うものを飲んじゃっても大丈夫だろう、何て油断している飼い主さんもいるのではないでしょうか。



しかし、猫の誤飲って案外多いんです。

しかも飼い主さんが普段は気にしていないようなものを間違えて食べてしまう猫は本当にたくさんいるのだそう。



誤飲しちゃっても『うんちから出るだろう』と軽く見ている人もいるかもしれませんが、猫の命を脅かす危険性のある誤飲だってあるのです。



猫が間違えて誤飲しやすいものや、猫が誤飲してしまったときの対処法など、猫の『誤飲』についてご紹介します。



 

◆誤飲しやすいもの


食べ物や植物など猫が誤飲しやすそうなもので『誤飲』してしまう猫は実はそんなに多くないのだと言います。

飼い主さんも猫が食べてしまわないようにきを使っているからかもしれませんね。



実は猫がよく誤飲してしまうのは『飼い主さんの意識外』のものなのだとか。

『こんなもの食べないだろう』なんて人間が思っているものを間違えて食べてしまい、病院に運ばれる猫は少なくないのです。



例えばビニール袋。

おもちゃのように遊ばせたり、その辺に何気なく置いておくことが多いと思うのですが、ビニールを食べちゃう猫は多いのだそう。

遊んでいるときに間違ってしまう猫もいるようですが、カシャカシャなる音が面白くてガブガブ噛んでしまい、そのままごっくん!と飲んでしまう猫も少なくありません。



また猫用おもちゃの小さな部品も猫が誤飲してしまいがちなもの。

おもちゃについていた目の部品やおもちゃの紐など遊んでいる勢いでちぎれてしまい、そのまま飲んでしまうこともあります。

ぬいぐるみタイプのおもちゃは中のワタを食べてしまうこともあるようです。



食べ物系のものは飼い主さんも猫が食べてしまわないように気を付けているでしょう。

それ以外の猫が『遊ぶもの』ほど、油断していることもあり猫が誤飲してしまうことが多いようです。



お恥ずかしい話、我が家の猫も誤飲経験があります。

我が家の猫が誤飲してしまったのは猫のお気に入りのタオルケットの『ほつれ』でした。

甘えてタオルケットを吸いながらモミモミしている最中に牙にタオルケットが引っ掛かり、そこからほつれ、ほつれた糸が一本かなり体内に入ってしまったのです。

猫の異変に気がついたのは猫の口から糸が一本たれていて、『かはかはっ』と変な咳をしていたことでした。

引っ張ると30センチ以上もの糸が猫の体から出てきて本当にびっくりしました。



誤飲する、とは本当に思っていなかった『タオルケット』。

油断しているものでも誤飲する可能性は十分にあるのです。



 

◆猫が誤飲してしまったら?






猫がなにかを誤飲してしまったらびっくりしてしまうと思いますが、猫の様子をまずはよく見ましょう。



なにも食べていないのに口をパクパクさせていたり、吐こうとしているのに何も吐けていないのであれば、猫の喉の中で異物がつまってしまっていることがあります。

我が家の猫のように変な咳をしているときにも、のどに引っ掛かった異物を取ろうとしているのかもしれません。



誤飲してすぐの場合なら、猫の体を下向きに抱え背中を叩くと吐き出す場合もあります。

のどに引っ掛かって、猫が吐き出そうとがんばっているうちはまだ出しやすいかもしれません。



しかし、猫を下向きにしても上手く吐き出さない場合や猫がぐったりとしてきた場合にはすぐに病院に行きましょう。



まれに猫が誤飲したら水をたくさん飲ませる飼い主さんがいますが、他の弊害が出る可能性があるため猫に水を大量に与えるのはNG!

病院に行くようにしましょう。



 

◆うんちと一緒にでる?


小さなものを誤飲してしまった場合、うんちと一緒に出てくる可能性もあります。

猫が窒息するわけではないのであまり深く考えないかもしれませんが、うんちと一緒に誤飲したものがでず、お腹の中で引っ掛かってしまったら最悪の場合開腹手術を行わなくてはならなくなります。



誤飲したものがお腹に残ってしまったら腸重責や腸閉塞などになることもあるため、小さなものでも猫にとっては危険です。



猫が誤飲してしまっても『うんちと一緒に出てくるだろう』とは思わずにまずは病院に行くようにしてくださいね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 そんなもの食べちゃっうの?!猫の『誤飲』をちゃんと知ろう