猫は「自分の好きなことしかしない」とよく言いますよね。猫は「本能」と「経験」で行動する動物です。



猫の好き嫌いは、猫の行動から判断できます。猫の好き嫌いが決まる理由は、「本能的に生理的な好き嫌い」と、「経験的な好き嫌い」があるとか。



経験的な好き嫌いは生活環境などが関係するので個体差があります。



 

■ネコが本能的に好きなもの




まず猫が本能的に好きな物には「安心して落ち着ける場所」があります。冷蔵庫の上や押し入れ、ダンボールの中や日当たりの良い場所など、それらはほとんどの猫が好きな場所です。



また猫は鳥の鳴き声などのさえずりや、ビニール袋などをカシャカシャする音が好きです。おもちゃのついたひもなどが揺れたり転がったり跳ねたりする動きや、ものが見え隠れする動きも好きですよね。



 

■猫が本能的に嫌いなもの




猫が本能的に嫌いなものには、まず寒い部屋や人がたくさんいるうるさい場所があげられます。花火などの大きな音やくしゃみなどの突然の音、そして隣の家の改築工事の音などは苦手です。



また香水やタバコなどの人工的な匂いや煙、強い柔軟剤などのきつい香りも苦手です。



そして猫は男性よりも女性を好むといった意見も良く聞きます。自分よりも体の大きいものは怖がる傾向があるようです。



 

■ちょっと変かも?うちの猫がスキなもの




・洗濯機:「ガタガタ動く洗濯機の振動が堪らないらしく、うちの銀蔵は洗濯機が大好きです。洗濯機のふたを開けてあげると、ぐるぐる動く水の流れを見ながらぼーっとしています。」



・クラシック音楽:「朝ごはんの準備の時にモーツァルトなどのクラシック音楽をかけています。うちの茶助は尻尾をパタパタさせてとてもその音楽を喜びます。留守にするときにクラシック音楽をかけておくと、スピーカーの上でスヤスヤと昼寝をしたりしているようです。」



・綿棒:「うちのにゃんこは耳掃除をしようと綿棒を取り出すと近づいてきて匂いを嗅ぎます。使用済みの綿棒をゴミ箱に捨てると、わざわざゴミ箱から取り出してクンクンと匂いを嗅ぐこともあります。」

 



■これはどうして?うちの猫が嫌いなもの




・シャワーの音:「以前お風呂場のシャワーを使ってミューにシャンプーしようとした途端、普段あまり鳴かないミューが大パニック。お風呂場の扉を体当たりしてこじ開け、脱走しました。それ以来お風呂場からシャワーの音がするたびに逃げようとします。」



・カメラ:「うちのビーは顔の正面にカメラを向けると必ず目をそむけます。逸した方向へ何度もカメラを向けると最後に逃げていきます。特に携帯電話のカメラが苦手なようです。レンズが人の目に見えるのかもしれません。」



・フリースの素材:「抱っこが大好きなモモコ。私が立っていてもジャンプして飛びついてきます。しかしフリースの素材を着てるときは絶対に飛びついてきません。昔ジャンプした瞬間に静電気が発生し、パチっと痛い思いをしたのをいつまでも覚えているからのようです。」



 

■猫の好き嫌いには個体差がある




猫の好き嫌いには個体差があります。掃除機に吸われるのが大好きな猫もいますし、濡れタオルの上に寝るのが好きな猫もいます。



猫は嫌な思いをしたモノには嫌がる傾向があるようです。うちの愛猫、カイトはある日食卓の上にあった鍋のふたを開けた瞬間に顔に湯気があたってびっくりして逃げた経験があります。



それ以来、土鍋のふたを見ただけでで嫌そうな顔をします。



一般的に猫は自分が不快なことや恐怖を感じたものは嫌う傾向があります。過去に叩かれたり痛みを感じた場合は、それに関連するものには近づかなくなり、その時にかいだ匂いですら嫌うこともあるそうです。



また猫の好きなものには好奇心をかきたてられるもの、チョコチョコ動くものは気になって追いかける傾向があります。警戒心が強く寒さが苦手な猫は、安心できる場所や暖かい場所を好みます。



そして大好きなおやつを貰えるなどのご褒美とともに起こったある動きや音などを、自分にとって良いことと結びつけて記憶します。



 

■最後に




よく猫にお手やおすわりを教えようとするときに使う「クリッカー」を使って、猫の好き嫌いを矯正したり、訓練をする人もいます。



猫は聴覚が発達しているので、猫の好き嫌いには「音」がかなり影響するようですね。愛猫が驚かないように、家の中で大きな音を立てるのはなるべく避けたほうが安心です。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫の好き嫌いはどうやって決まる?猫がそれを好きな理由と嫌いな理由