猫が嘔吐する理由。それが病気の嘔吐かどうかが一番気になりますよね。ある獣医さんの話では、猫の嘔吐で来院した猫のおよそ4割が「誤食」が原因だったとか。



おもちゃの獲物を追いかけ、興奮すると口の中で噛みちぎろうとする猫。おもちゃの誤食は多いそうです。その中でも一番多いのが「ヒモ類」のおもちゃ。長いヒモは全てを吐くのが大変。胃腸内に絡まってしまうと臓器の炎症や壊死にも繋がり大変危険です。



それ以外に猫に多い嘔吐の理由を調べてみました。



 

■毛球症


毛づくろいをしていて飲み込んだ毛が大きな塊となって胃の中に溜まってしまう病気です。猫が毛球症になると食欲が低下して嘔吐することがあります。比較的長毛の猫がなりやすい病気です。また多頭飼いをされている猫は、仲間の毛づくろいをすることが多いので注意が必要です。



 

■寄生虫症




猫の腸に回虫や条虫が住み着くとそうめんのようなヒモ状の虫を嘔吐することがあります。子猫や外で暮らす猫に比較的多い病気です。



 

■甲状腺機能亢進症




頻繁に嘔吐するシニアの猫に多いのが、この甲状腺機能亢進症です。喉元の甲状腺からホルモンが過剰に分泌されて代謝が上がり、活発になったり痩せたりする病気です。



このほかにも、食物アレルギー中毒、悪性リンパ種、尿毒症、便秘やストレスから猫が嘔吐することもあります。猫の様子が少しでもおかしいと感じた場合は、早めに病院で相談してください。



 

■吐く仕草だけで吐かない場合は






猫によっては、吐きそうで吐かない空嘔吐をする猫がいます。これは喉に毛が絡みついている場合もありますし、喉の炎症や口内炎など口の中にトラブルがある可能性があります。



 

■吐いたものを猫が食べてしまったとき




猫が嘔吐した後、すぐに自分が吐いたものを食べてしまうことがあります。吐いてすぐに食欲があるのは元気な証拠ですが、嘔吐物には胃酸が混じっていたり、寄生虫などがいたら大変です。



猫の嘔吐物はすぐに片付けるようにしましょう。



 

■嘔吐物を触っても大丈夫?




滅多にありませんが、猫から人に移る病気もあります。猫が吐いた原因によっては感染するリスクが全くないとは言い切れません。猫の嘔吐物は直に触らず、手早く掃除してください。





いかがですか。猫の嘔吐はよくあります。猫が吐いたら速やかに片付けましょう。この掃除をする時にやりがちなのが「消臭スプレー」を使うこと。この場合、香りのあるスプレーを選ぶと帰って悪臭の原因になる場合があります。



消臭スプレーは無臭タイプか「匂いを分解するタイプ」のものを使う安心です。今回は猫の嘔吐に関して詳しく調べてみました。猫は吐くことの多い動物ですが、全く吐かない猫もいます。吐かなくてもおかしいわけではないので安心してくださいね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 愛猫の嘔吐・病気orそれとも生理現象?猫が吐いた時の傾向と対策【後編】