猫の毛色や毛柄。三毛猫が特に顕著ですが、猫の毛柄は同じものが少なく多種多様です。猫のクローンを作っても、猫の柄だけは全く同じにならないとか。よく考えると、それってとっても不思議ですよね。



一度に複数のオスの子供を産める猫。それ自体もすごいことですが、猫の毛柄には他の動物にはない秘密が隠されているようです。



今回は、ちょっと変わった猫の毛色のトリビアをご紹介します。



 

■猫は頭と尻尾に最初に色がつく




猫の毛の色、柄には法則がいくつかあります。その中でも面白いと思ったのが、



「頭に色や柄がついている猫は、必ず尻尾にも色や柄がつく」



という法則です。あなたは知っていましたか?猫の色柄の法則によると、一番最初に色や柄がつく場所は「頭と尻尾」なのだとか。



そのため、頭に色柄があれば、必ず尻尾にも色柄が付いているはず。反対に尻尾に色柄がある猫で頭に色柄が付いていない猫はほとんどいないそうです。



 

■色柄は上から下につく




猫の毛柄は



「お腹が黒で、背中が白い」



という猫はいないはずです。猫の色柄は上から下につく、つまり



「頭や尻尾→背中→お腹」



という順番で色がつくという法則があるからです。猫が四つ足で立っている上からちょうど絵の具を垂らしたような状態ですね。

 



■猫のお腹はなぜ白いの?




もともと猫に限らず、動物の毛の色柄は、背中側が色が濃く、お腹に行くにつれて色が薄くなる傾向があります。



これはいわば「保護色」の一種なのだとか。真上から当たる光で背中側は明るく、お腹側は暗くなるために、それを打ち消す配色にすれば、立体感が生まれにくく、周囲の色にとけ込みやすくなります。



そして祖先が砂漠に暮らしていた猫の場合、お腹側の毛が白いと熱を反射しやすいというメリットもあるからだと考えられています。



 

■日本にはもともと茶トラと三毛猫はいなかった




平安時代の絵画、書物などを調べると、この時代までは日本の猫の毛柄は「キジトラ」「キジトラ白」「黒」「白黒」の猫しか出てこなかったと言います。平安時代までは茶トラや三毛猫、真っ白な猫は確認はできていないとか。



江戸時代になって、やっと浮世絵に茶トラや三毛猫が登場します。おそらく江戸時代以降にこの2つの毛柄の猫は海外から持ち込まれたのではないか、と考えられているそうです。





いかがですか。猫の毛の色柄のトリビア。当たってるかどうかはわかりませんが、猫の毛の色柄によって性格も変わってくるそうです。大昔からいるキジトラの猫は性格もワイルドで、日本ではあまり見かけないグレーの猫はとても性格がおとなしいのだそう。



もちろん育った環境にもよると思いますが、人間の「血液型占い」のように、猫も「毛の色柄占い」ができるかも知れませんね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫の毛色の不思議なトリビア・猫のお腹はなぜ白いか知ってた?