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冷え切った弁当を冷たいお茶で胃に流し込む行為には、誰しも寂しさを感じるものです。
一方、温かい食事は心身をリラックスさせ、私たちに大きな満足感をもたらしてくれます。
例えば、少し冷えるキャンプの夜に、夜空を眺めながら温かい食事やお茶・お酒などを楽しむことは、まさにキャンプの醍醐味だと言えます。
朝には美しい自然や日の出を眺めながらホットコーヒーを飲みたいと思われるでしょう。
しかし、キャンプでの火起こしと食事の準備は非常に大変であり、当日の雨を気にしながら計画を立てるのも簡単ではありません。
手間をかけて食事を用意することはキャンプの醍醐味の1つではありますが、毎回凝った食事をキャンプで作ろうと気張っていると、せっかくのレジャーが逆に負担に思える場面もあるでしょう。
キャンプを題材にした人気作品「ゆるキャン」にも、キャンプ場でカップラーメンを食べているシーンが登場します。
キャンプと言えどたまにはゆるく手軽に食事を準備することも重要で、そのための選択肢は多いに越したことはないでしょう。
特に現代の生活に慣れた私たちは、キャンプ場でもついついレンジで温めてしまえばと、考えてしまいがちです。
そこでマキタが開発したのが「充電式ポータブル電子レンジ」です。
この充電式電子レンジの大きさは343×318×338mmであり、大きめの鞄くらいのサイズとなっています。
約9kgとやや重いですが、ハンドルや別売りのショルダーベルトを使って持ち運べます。
そしてリチウムイオンバッテリーを2個(1個でも使用可)装着することで、どんな場所・タイミングでも電子レンジとして使用できます。
庫内容量は8L(255×241×120mm)であり、大きな弁当箱が入るよう設計されています。
出力は350Wと500Wを切り替えて使用でき、フル充電したバッテリー2個で、弁当を約11回、飲み物を約20回温めることが可能です。
数人分の食事を温められるので、家族や友人と簡易キャンプを楽しむ際にピッタリですね。
また充電式電子レンジは、掃除しやすいよう工夫されています。
電子レンジ内部はフラットテーブル式であり、汚れても拭きやすくなっています。
さらに外に持ち運ぶと、どうしてもほこりが侵入してしまいますが、これを軽減するスポンジフィルターが採用されており、このフィルターも簡単に取り外して清掃できます。
加えて、転倒時や扉が開いた際に機能停止するため、キャンプ中の事故や火事の心配を最小限に抑えてくれます。
しかもこの充電式電子レンジには、USBポートがあり、スマホなどの電子機器を充電するのにも使えるようです。
キャンプに電子レンジは無粋にも程がありますが、たまには現代人らしい堕落したキャンプを楽しむのもいいかもしれません。
気になる本体価格ですが、現段階では11万円(税抜き・バッテリー別売り)と設定されています。
かなり高額ですが、普段から旅行やキャンプを楽しんでいるのであれば、検討してもいい金額かもしれません。
現場仕事やトラック運送に関わっている人たちにも、待ち望んだアイテムとなるでしょう。
また災害時の備えとしても活躍が期待できます。
停電が続く被災地などで、バッテリーさえ用意してあれば温かいご飯が食べられるこの道具は、不安を和らげる存在になるかもしれません。
最近では、電子レンジ用の調理器具やレトルト食品も増えており、電子レンジだけでパスタを作ったり、グリル料理や蒸し料理を楽しんだりできます。
キャンプや出先で、手軽に温かくて美味しい料理を楽しみたい方はチェックしてみると良いでしょう。
参考文献
どこでも温められる、どこへでも持ち運べる充電式電⼦レンジを発売(PDF) https://www.makita.co.jp/ir/upload_file/m000-/20230310.pdf portable and rechargeable microwave by makita heats up cold meals and drinks anywhere https://www.designboom.com/technology/portable-rechargeable-microwave-makita-heat-cold-meals-drinks-04-03-2023/