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幼猫は高タンパクで消化のよい餌を好み、老猫になると代謝が衰えるのが原因で食欲も低下します。
また個々の猫の餌の好みは、幼猫のときに何を口にするかで決まります。離乳後にドライフードしか食べなかった猫は、大人になってもウェットフードを嫌う傾向があります。
猫の嗜食性は匂いに依存します。フードの匂いがしないことが原因で偏食になります。
肉食の猫にとって、味の嗜好は食べ物が腐っていたりするのを見分ける目安です。苦味や酸味がするとそれが原因で、本能的に食べるのを避けます。
一種の餌だけに固執してはその餌と運命を共にすることになるので、「ネオフィリック」と呼ばれる新しモノ好き傾向の猫がいます。そのような猫は同じフードが続くのを嫌います。
その一方で、毒物を避けるために新しい味覚を嫌う「ネオフォビア」な猫がいて、フードが変わったりすると偏食になります。全く逆の原因による偏食の例です。
また猫は本能的に、栄養素をバランス良く摂取すると言われますので、不足している栄養を補うために偏食に見えることもあります。
偏食かと思いきや夏バテで食欲がなかったり、病気が原因だったりすることもあります。
消化器系統の病気だけでなく、鼻炎などで匂いが嗅げないことが原因で、フードの好みが変わることもあります。
食事や排泄行為は、捕食者か逃げ遅れるので安心できる場所でしか行いません。
新入りの猫が入ったり餌の容器が変わったりすると、不安が原因で急いで食事を済ませようとして、偏食に見えることもあります。