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また、猫は体が柔らかいため、本来は自分で伸びをして筋肉をほぐすことができるのですが、高齢になると筋肉が凝ってくることがあるとか。
猫にも、時にはマッサージが必要です。
マッサージの方法や、猫の体のツボを知っておいて、定期的に体をほぐしてあげられるといいですね♪
また、飼い主がマッサージして、猫を日頃から触れられることに慣れさせておくと、獣医さんに行った時に、治療やサービスが受けられるというメリットもあるようです。
では、猫は体のどの部分をマッサージされると「気持ちいい」と思ってくれるのでしょうか? 一般的には「グルーミングで猫の舌や手が届かないところ」は喜ばれやすいと言われていますよね。
詳しくみていきましょう♪
猫が触られて喜ぶポイントは、自分の手や舌が届きにくい「耳の後ろ」や「口の端」「鼻すじ」「おでこ」です。触ってみて、猫が気持ちよさそうにしている場所を、優しくなでるようにマッサージしてあげましょう。
猫の顔には、小鼻の下に「迎香(げいこう)」、目の下に「承泣(しょうきゅう)」というツボがあり、顔の筋肉を柔らかくして、目鼻のトラブル防止にも役立ちます。
人間と同じく、猫にとっても背骨のまわりは凝りやすい部分の一つ。手のひらを当てて、毛並みに沿って動かしてあげるだけでも、マッサージ効果・リラックス効果があります。猫用のブラシを使ってなでるのもいいですね。
猫の背骨には、肩こりの改善や免疫力アップ、胃腸の働きをよくするツボが並んでいます。また、腰骨のいちばん高い部分には、「百会(ひゃくえ) 」というさまざまな部分に作用するツボもあります。
後ろ足の付け根や内モモ、膝の裏も、マッサージすると猫が喜ぶポイント。猫は体が柔らかいですが、実は肩が凝りやすくもあるので、前足中央の間接の外側にあるくぼみ「曲池」を軽く押してあげるのもいいでしょう。
また、膝の後ろには「足三里(あしさんり) 膝」という消化器系のツボが。膝の下の内側には「三陰交(さんいんこう)」という経絡が交わるツボもあります。
肉球を触られると嫌がる猫も多いので、これは猫がマッサージに慣れてきたところで試してみましょう。
肉球は猫が歩いたり走ったりする時にセンサーの役目を担うこともあって、とても敏感な場所。前足の甲や肉球に指先を置き、ゆっくりと円を描くように動かしてみましょう。軽くなでるだけでも効果がありますよ。
Olena Yakobchuk/shutterstock.com
猫にマッサージをするにも、いろいろな方法やテクニックがあります。専門用語も交えつつ、詳しくみていきましょう!
手のひらを猫の身体にゆっくり乗せて、30〜90秒静止。猫に自分の体温を伝えるようなイメージです。 なでられるのが好きではない猫も多いので、まずはこの方法で触れられることに慣らしていきましょう。
猫の体の表面に手のひらを密着させ、毛並みに沿ってゆっくり動かします。軽く圧をかけながらなでるイメージですね。強く押し付けたり、乱暴に動かすのは、猫の負担になるのでやめましょう。
ほほや首、背中など、皮膚のたるみが大きい部分に使えるテクニック。皮膚の表面をずらしてから離します。パンの記事をこねるようなイメージですね。
これも、皮膚のたるみが大きいほほや首、背中などに使います。左右の手で対抗する力を加えて、皮膚の遊びの部分が上に上がるようにしてマッサージします。
皮膚を指先で優しくつまみ、離すテクニックです。皮膚のたるみが大きいほほや首、背中にしてあげるといいでしょう。
指先で猫の毛をつまんで、ゆっくりと引き上げるマッサージです。猫が嫌がらない程度に、ソフトな力で行いましょう。ちょうどいい力をかければ、皮膚の血行促進の効果がありますし、猫も「気持ちいい」と思ってくれるはず。
力の抜けた猫の前足や後足を、ゆっくりと動かしてあげるテクニックです。猫の筋肉をほぐす効果があります。ただ、足を触れられるのが嫌いな猫も多いので、じょじょに行っていきましょう。
人間でいう「肩たたき」のように、猫の体をリズミカルにポンポンとたたくテクニック。しっぽの付け根あたりを、軽くたたかれるのが好きな猫は多いみたいです!
いわゆる「指圧」。指先を使って、猫の皮膚の深部に圧力を加えていきます。猫のツボは、特に背骨のまわりに多いので、ゆっくりもみほぐしてあげるのもいいでしょう。
Gladskikh Tatiana/shutterstock.com
猫をリラックスさせ、健康にも効果があるマッサージ。
でも、猫が嫌がっている時に無理強いしても、逆にストレスを与えてしまいます。猫に負担を与えないソフトなタッチで、猫が嫌がるそぶりを見せたらストップしましょう。
それぞれの猫によって、マッサージされると気持ちいい場所には差があ るので、愛猫の反応を見て喜ぶところから始めていくことも大切ですね。
また、アロマオイルには、猫にとって毒素となる成分が入っている場合があるので、マッサージに使用するのはNG。
これらを頭において、愛猫が好きなマッサージのコツをつかんでください♪
いかがでしたか?
マッサージの場所と方法・テクニックや行う際の注意点を覚えておいて、猫の負担にならない程度にやってあげてくださいね!
また、マッサージで触れ合うことは、飼い主と猫の間の絆を強くすることに役立ちますし、人間にとっては猫を触ることでリラックス効果も得られます♪ ぜひ日常に取り入れてみてください。