- 週間ランキング
2.プードル
3.ジャーマン・シェパード・ドッグ
4.ゴールデン・レトリバー
5.ドーベルマン
6.シェットランド・シープドッグ
7.ラブラドール・レトリバー
8.パピヨン
9.ロットワイヤー
10.オーストラリアン・キャトル・ドッグ
このランキングは、「人が犬に与えるコマンドの習得度」によって測定されました。
1位のボーダーコリーは犬の中では飛び抜けて知能が高く、一般的な犬が170ほどの単語やジェスチャーを理解できるのに対し、ボーダーコリーは250ほどの言語を聞き分け、覚えられるそうです。
2位のプードルは日本でも人気の犬種ですが、飼い主さんたちは大抵「コマンドをすぐに覚える」「しつけやすい」とおっしゃいます。
警察犬として有名な3位のジャーマン・シェパードは、コマンドに忠実で確実に任務を遂行しますし、4位のゴールデン・レトリバーは盲導犬として活躍していることからも、知能の高さは明らかです。5位のドーベルマンは、優秀な護衛犬として作りあげられた犬種だけに、訓練すると知能の高さを実感できます。
ここであげられた犬種は、誰もが認める知能が高い優秀な犬ですが、飼いやすいかと聞かれると、即答できずに「…?」となる人が多いでしょう。ためらう理由として、大型犬であることや気性の荒さなどもあげられますが、一番最初に頭に浮かぶのは「しつけられるか」という不安だと思います。
知能の高い犬なのに、なぜしつけにくいと思うのでしょうか。面白いことに、犬が持つ知能の高さと、飼い主さんが感じる賢さや飼いやすさは比例するわけではありません。
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結論からいうと、知能の高い犬は人を見下したり、自分の意思で行動したりすることがあるので飼育しづらいのです。
知能が高い犬はそれだけ知覚力が鋭いので、飼い主さんの心の状態や思考を敏感に感じ取ります。そして、飼い主さんの弱さや優柔不断さを感じたら完全に見下し、自分の方が優れていると判断します。そう思われたら最後、飼い主さんがコントロールするのではなく、犬が飼い主さんをコントロールしようとしてしまいます。
また、知能の高い犬は自分はこうしたいという確固とした意志をもっています。中途半端な主従関係だと、飼い主さんのコマンドが自分の意思と反する場合、あえて無視して我流を通します。そのような時に毅然とした対応をしないと、どんどん飼い主さんをなめるようになるでしょう。
いたずらのレベルも高く、プッと笑ってしまうことより、コワッと悪寒が走るようなずる賢いことをします。飼い主さんがリーダーとして君臨し続けるには、犬との知恵比べに絶対に負けるわけにはいきません。常に挑んでくる知能の高い犬と頭脳戦を続けるのも楽ではないといえます。
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先ほどご紹介したランキングでは60位までが公表されていますが、柴犬の名前はそこまで下がってもありません。知能が高いと胸を張っていうためにはやはりベスト10、少なくともベスト20に入っていて欲しいですが、柴犬はかすりもしていないのです。
ということは、残念ながら日本が誇る柴犬は、知能は高くないと結論せざるを得ません。賢いと評判の犬なのに…とショックを覚える方も多いでしょう。
しかし、知能が高くない=バカではありません。柴犬は、評判通り賢い犬です。1回でコマンドを覚えられないとしても、2回3回と繰り返すと確実に覚えますし、一度覚えたことは忘れません。
そして何より魅力的なのは、飼い主さんに対する忠誠心です。下手に知能が高いと、飼い主さんに知恵比べを挑み続けますが、柴犬は飼い主さんに忠実なので、覚えたコマンドに従順です。
一発で覚えなくても、素直に指示に従い、飼い主さんとの約束を誠実に果たそうとする柴犬は、本当に可愛らしく飼育しやすい犬といえるでしょう。