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どうでしょう?「あ!自分も思い当たる節があるなあ」とか、「同じことやってるなあ」と思うような行動がありませんでしたか?それはもしかすると、猫の気持ちにまだまだ寄り添えていないからかもしれません。猫の可愛がり方が間違っている可能性もあります。
正しい猫の可愛がり方を学んで、愛猫との距離をもっともっと縮めていきましょう。
PHOTOCREO Michal Bednarek/shutterstock.com
猫との距離をもっともっと縮めていくためには、猫を可愛がる方法を習得することから始まります。猫がこうしてもらったら喜ぶ、こうされると嫌がるといった行動を知ることから始まるというわけです。
ではここからは、猫を可愛がる方法を5つのポイントに分けて取り上げてみることにしましょう。
猫にとって、自分よりもうんと体の大きな人間が急にグッと近づいてきて、上から抑え込むかのようにして(猫からしたらそう見えますよね)急にグリグリと触られたり、撫でられたりしたら怖く感じてしまいますよね。
こちらが可愛がろうとしているとは思えないかもしれません。猫は非常に警戒心の強い生き物ですから、捕まえられるとか抑えつけられる、何か痛い目に合わされるかもしれないなどと感じて防御態勢に入ろうとします。そうすると、自分の身を守るために人間に噛みついてきたり、爪を立てて引っかいてきたりするわけです。
それで、初対面の猫や飼い始めの猫の場合は特にですが、猫に近づく時はこちら側が低い体勢を取るようにまずは心がけましょう。しゃがみこんで優しく声をかけるとか、猫の目線まで体勢を低くするようにします。そうすることで、猫の警戒心も少し和らいでくるかもしれません。
猫を可愛がりたいからと言って、大きな声で声をかけながらどんどん猫に近づいて、無理やり猫に触ろうとしてはいけません。
基本的に猫は人間主導で可愛がるのではなく、猫を主導にするということを覚えておくようにしましょう。つまり、こちらが触りたい時や可愛がりたい時に、また遊びたい時に近づくというのではなく、猫が触って欲しい、構ってもらいたいと近づいてくるまでじっと待つということです。
しつこくこちらから近づこうとしても、猫との距離はどんどん遠ざかるだけです。大きな声や甲高い声も猫は嫌がります。静かにそっと近くで様子を見、猫が興味を持って近づいてきてくれるのを待ちましょう。
猫に興味を持ってもらえるようにするにはどうしたら良いでしょうか。猫はとても気まぐれなので、ただ待っていてもなかなか近づいてきてくれないかもしれません。
それで、猫に興味を持ってもらうためにできる簡単な方法は「人差し指をそっと猫の鼻の辺りに近づけてあげる」ことです。
猫は細いものやとがったものに興味を示します。なんだろう?と思って確認をするために近づいてきて、においを嗅いできます。また、口や頬を寄せてきて、指の感触を確かめるような行動を取ります。
猫が確認作業を行っている間は、じっと我慢しましょう。「近づいてきてくれた♪」と嬉しくなって、急に手を広げて頭を撫でようとしてはいけません。そんなことをしたら、また猫は警戒モードに入ってしまいます。怖い!と感じて、差し出した指や手をガブっと噛んでくるかもしれません。
猫は人差し指のにおいを嗅いだり、指の感触を確かめたりするのが終わると、自分の方からおでこやほほを指に近づけて、撫でてほしそうにしてきます。体をスリスリと寄せてくることもあります。
こうなってくると猫の警戒がだいぶ取れたという表れですから、そっと猫を触ってあげたり撫でてあげたりして可愛がってあげましょう。
猫はこちらを警戒しなくなると、「もっと触ってよ~」「可愛がってよ~」と言わんばかりにドンドン近づいてきます。
そうなってきたらもうめいっぱい遊んであげて、可愛がってあげたくなりますね。でもその際に注意すべきことがあります。それは「どこを撫でるか」ということです。
猫が撫でられて喜ぶ場所は頭や背中、喉元の部分です。特に最初は喉元の辺りを触ってあげると喜ぶかもしれませんね。背中は毛並みに沿って、ゆっくりと撫でてあげるようにしてください。
触ってあげているうちに、猫がゴロンと横になって、仰向け体勢でお腹を見せてくることがあります。猫がお腹を見せるというのはよほど安心できると認識した場合だけなので、それほど心を許してくれている証拠にはなるのですが、だからといってお腹を触って欲しいというわけではない場合があります。
猫がお腹を見せてきた時に、それが触って欲しいサインなのか、ただ心を許して見せているだけなのか、実は見分け方は非常に難しいです。お腹を撫でてもらえてとっても喜ぶ猫ちゃんもいるのですが、触った途端に爪を立てて引っかいてきたり、ガブっと噛みついてきたりする猫もいるので注意が必要です。
お腹を見せてきたとしても、「あ~こちらを信用してくれたんだな~」と感じるだけに留めておいて、あまりお腹を触り過ぎないのが賢明かもしれません。
他にも猫が触られて嫌がる場所に、前足や後ろ足、しっぽなどがあります。特にしっぽの部分はたくさんの神経が通っている場所で、ほとんどの猫が嫌がるのでやめましょう。
一度猫を撫でたり遊んであげたりしたなら、猫が満足するまでとことん可愛がってあげるようにしましょう。飼い主の側が飽きたからといって、途中で放棄したり投げ出したりしてはいけません。
猫がもう満足したことはどうやったら見分けられるでしょうか。猫はもう十分だと感じると、さっきまで甘えてきたのがうそのようにさっといなくなってしまいます。そのツンデレなところが猫の魅力でもありますよね。
自分のところから急にいなくなってしまうと、「あれ?嫌われちゃったのかな…」と心配に感じるかもしれませんが、そうではないので安心してください。満足してくれた証拠なのです。
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上記で取り上げた以外にも、猫を可愛がってあげるためにどんなことを知っておくと良いでしょうか。いくつかの分野に分けて取り上げてみます。
猫は慣れてくれるようになると、あるいは機嫌の良い時は抱っこをさせてくれる猫もいます。猫から好かれる正しい抱っこの仕方を学びましょう。
猫の正しい持ち上げ方は、手を猫の両脇に入れて持ち上げるような抱き方です。間違っても手をつかまないように気を付けてください。抱き上げたなら、片方の手で前足を固定するようにし、もう片方の手でお尻の部分をしっかり支えて、猫が丸い体勢になれるような形で抱っこします。
抱っこを好まない猫もいます。仲良くなれたからと言って無理に抱っこしようとせずに、ひざの上に乗せることもできるでしょう。居心地が良いと感じると、猫の方で体勢を整えて、ひざの上で眠ってくれることもあります。
猫と遊ぶ時には、猫の狩猟本能を刺激するような遊びをすると喜ばれます。たとえば、ひもや猫じゃらしのようなものを利用して、小動物が動いているかのような動きをすると、猫は目をランランとして飛びかかってきます。
また、こちらが猫から見えなくなるような動きをしたり、猫から見えないところで手を動かしてガサガサさせたりすると、何かいるのでは?と興味を示してくれます。
その猫によってこだわりの遊びや好きなおもちゃなども違うので、個々の猫ごとに好みを知るのも楽しいかもしれないですね。
ちなみに我が家のメス猫は、なぜかめん棒が大好きです。めん棒の入れ物のふたを空けるだけで、どこにいてもすぐに寄って来ます。
めん棒を一本取りだしてポイっと投げると、飛びかかって獲物を捕まえたかのように、前足でめん棒をチョイチョイと触りながら追っかけまわします。なんだか犬のようにも見える…といつも感じています(笑)