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・シンガプーラ:2.0~3.5kg
・ロシアンブルー:3.0~5.5kg
・アメリカンカール:3.0~5.0kg
■中型
・ヒマラヤン:3.0~5.5kg
・アメリカンショートヘアー:3.0~7.0kg
・ペルシャ:3.5~7.0kg
■大型
・ラグドール:4.5~9.0kg
・メインクーン:4.0~10.0kg
・ベンガル:5.0~10.0kg
大型種は、小型種と比較すると体重の最高値が高いですが、それぞれの猫を種類別にみると同種でも体重の数値に大きな差があることに気づかれることでしょう。つまり、同じ種類でも個体差によって適性体重は異なるということです。
ですから、上記でご紹介した適性体重の数値はあくまでも目安として参考にされることをおすすめします。
ちなみに猫の1歳は人間の20歳くらい、と年齢を換算することはできますが、体重を人と比べることはできるのでしょうか?結論から述べるなら、猫の体重を人だと○○キロくらいと言うことはできません。
つまり、猫の5キロが人の何キロに相当するから一概に言うことはできません。なぜなら、猫の体は人間と比較するととても小さく、たかが数百グラムでも猫にとっては大きな体重の変化になるからです。
上でも触れているように、同種の猫でも個体差により体重の開きがあります。そのため、「○kgを超えたら肥満」とは一概に言うことはできません。
ただ、一般的な犬や猫の肥満の考え方は、その個体の適正体重より15~20%を上回った状態が肥満になります。つまり、一般的な猫の体重が3.0kgなら、その15~20%を上回った約3.5~3.6kg以上が肥満になります。平均体重が5.0kgの場合は、その15~20%を上回った約5.8~6.0kg以上が肥満と言えるでしょう。
さて、この計算方法を当てはめるて考えると、標準的なサイズの猫の場合、6.0kgを超えると肥満の疑いがあると言えます。
さらに、体重が8.0kgを超えている場合は適正体重を大幅に上回っているので、肥満と言えるでしょう。ただし、大型種であるメインクーンやラグドールなどは適正体重も重いので、8.0kgを超えたら肥満ということにはなりません。
あくまでも、猫の種類や全体的な体格を考慮したうえで、一般的な適正体重はひとつの参考目安として取り入れて判断することができるでしょう。
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あなたは愛猫の体重を測定したことがありますか?体重を知りたくても、思うように測ることができない・・と苦労している飼い主さんも中にはいるかもしれません。では、猫の体重の測り方をご紹介しましょう。
次のような方法で行いましょう。
1、まず飼い主さんが愛猫を抱え、体重計にのる。
2、1で測った数値から、飼い主さんの体重をひく。
また、猫をキャリーケースに入れて、それごと体重計に乗せて、その後、測った数値からキャリーケースの重さをひいて算出することもできます。
愛猫の肥満度チェックは上記でみた体重測定だけでなく、見た目の肉付きからも判断することができます。次の方法で、愛猫の肉付きをチェックしてみましょう。
1、前足の付け根から腰に向けて、両方の手のひらで触ってみる方法
愛猫が平らな場所で伏せている状態のときにチェックするのがポイントです。まず前足の付け根にある肩甲骨の後ろ付近から腰に向けて、両方の手のひらで撫でるようにゆっくり触ります。その際、肋骨の感触がどのくらい感じられるかで肥満度を判断します。
・肋骨の凹凸が分かる場合は、標準体型です。
・肋骨の感触がかろうじて分かる場合は、ぽっちゃり体型になります。
・肋骨の感触がなく、どこにあるか分からない場合は、肥満の可能性があります。
2、立っている状態の猫を真上から見て、ウエストのくびれを確認する方法
愛猫が立った状態のとき、真上からウエストにどのくらいくびれがあるかをみてみましょう。
・くびれの位置がなんとなく分かる場合は、標準体型です。
・くびれの位置が分からない場合は、ぽっちゃり体型になります。
・くびれがなく、ウエスト部分が膨らんでいる場合は、肥満の可能性があります。
3、お腹の膨らみを確認する方法
愛猫が立っている状態のとき、真横からお腹の膨らみ具合を見て肥満度をチェックします。張りがなく膨らんでいるときは皮膚が垂れているだけの場合もあり、肥満ではない可能性もあります。ですから、しっかり触って判断することがポイントです。
・お腹のラインが床とほぼ平行になっている場合は、標準体型です。
・下腹部がぽっこりと膨らんでいる場合は、ぽっちゃり体型になります。
・お腹全体に大きな膨らみがある場合は、肥満気味の可能性があります。
避妊や去勢手術をしていると、太りやすくなると言われています。なぜなら、不妊手術を行うことで体内の代謝が変わることが影響しているからです。
また、シニア期を迎える7歳を過ぎると、太りやすい傾向になります。以前よりも1日に必要とするエネルギーが低下するため、若いころと同じ食事量を与え続けると体重増加につながるのでシニア期に入ったらシニア用のフードに切り替えるようにしましょう。
人間同様、猫の肥満も糖尿病や高血圧、関節炎などさまざまな病気にかかりやい危険性があります。たとえ肥満が直接病気の原因にならないとしても、病気が悪化したり、病気にかかりやすくなるリスクを高めます。ですから、愛猫の肥満度をチェックし、肥満にならないよう気を付ける必要があります。
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猫のダイエットも、ゆっくりじっくり時間をかけて体重を減らしていくことが理想的です。たとえば、ごはんの量を毎日少しずつ減らしていくことからはじめてみることができるかもしれません。
あくまでも無理のない減量を目指し、目標体重や達成期間の設定は、かかりつけ医師と相談されることをおすすめします。
猫の突然で無理なダイエットは、脂肪肝(しぼうかん)という病気を引き起こす危険性があります。ですから、飼い主さんの自己判断による極端な食事制限などは、決してしないようにしましょう。
では、猫の具体的なダイエット法をご紹介しましょう。
猫のダイエットの場合、食事によるダイエット法が最も効果的と言われています。まず現在与えている食事のカロリーを把握することはもちろん、ダイエット用のフードに切り替えてみることができるでしょう。
そして、かかりつけ医師にダイエットのために適したカロリーを相談してみましょう。
肥満対策のために開発されたフード療法食を利用することもひとつの方法です。療法食の場合、動物病院の獣医師さんから処方してもらう必要があります。
愛猫におやつをあげてしまう人がいますが、ダイエット中もこっそりおやつをあげてしまうとダイエット効果を得ることができなくなってしまいます。
また、家族全員で愛猫にご飯を与えていると、全体の食事量が把握しにくくなってしまいますので、可能であれば家族の1人が代表となり、正しい食事の量を与えることができるかもしれません。
食事制限をメインにしつつ、運動も並行して行うなら健康維持にもつながります。猫の場合、平面的に動くことよりも、昇降運動を好みます。キャットタワーや家具を配置し、愛猫が飛んだり跳ねたりできる環境を整えてあげるならいい運動になります。
ただし、肥満の猫の場合、いきなり激しい運動をすると関節や心臓などに大きな負担がかかってしまいます。あくまでも愛猫の無理のない範囲で運動させてあげるようにしましょう。また、食事だけでなく、適正な運動量もかかりつけの獣医師さんに相談されることをおすすめします。
愛猫の体重を定期的に測り、増減をチェックし記録してみましょう。しっかり体重管理をするなら、ダイエット期間中の増減具合を常に把握することができます。体重を意識すれば、肥満を未然に防ぐことにつながるかもしれません。
猫の平均体重や肥満などについてみてきましたが、いかがでしたか?
猫の適性体重は、あくまでも目安です。猫種や個体によって適正体重は異なってきますので、体重だけでなく、愛猫の個体を見ながら愛猫の健康管理を行っていくようにしましょう。
また、愛猫が肥満にならないよう生活環境を見直してみましょう。さらに肥満だけでなく、痩せすぎにも注意しましょう。何か異変を感じたらすぐに動物病院で診てもらうようにすれば様々な病気のリスクを回避しやすくなります。