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歯磨きを習慣化していない犬は食後の汚れが固まり歯垢や歯石が付着し、次第に歯茎が炎症を起こしてしまいます。歯周病や歯肉炎は口臭だけではなく、くしゃみが増えたり、歯が抜けたり、鼻血が出たり、口内の痛みによって食欲が低下したりすることによっても分かることがあります。
また加齢に伴い、歯肉がやせてきてしまい歯肉と歯の間にある歯周ポケットが広がってしまいます。歯周ポケットに歯周病菌をはじめとする雑菌が溜まりやすくなり口臭につながることもあるでしょう。歯が抜けたりすると食べかすも詰まりやすくなり、詰まった食べ物が腐食するとにいやな臭いになることもあるでしょう。
歯が変色していたり歯肉が赤くなっていたり腫れていたりするのが見られる場合は、歯周病や歯肉炎になっている可能性が考えられますので、獣医さんに見てもらうと良いでしょう。歯周病はお口だけではなく、口から入ったものは身体の健康にも影響することを考えて気を配ってあげましょう。
口内の異常によって食事はできなくなったり、食欲が低下して食事の喜びが奪われてしまったりすると、体力や体重が落ちてしまうことにつながり健康的な身体になるまで時間がかかることも考えると早めに変化に気づけるようにしてあげましょう。
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胃腸の調子が悪いことが口臭の原因になることも考えられます。加齢に伴って消化機能が衰えたり食生活が乱れてしまうと、腸内に住む細菌の環境が悪化してしまうことがあるので注意してあげましょう。
動物の胃腸の中には健康な状態でも何億もの細菌が住み着いて、腸内フローラという生態系を作り出しています。その中には大きく分けて善玉菌と悪玉菌、どちらか優勢な方も見方をする日和見菌の3種類が共生しています。
この中の悪玉菌の力が強まりその数が増えてしまうと、消化や免疫などに悪影響を及ぼしてしまう場合があるようです。また健康な時はおとなしくしている日和見菌も体が弱ったりすると腸内で悪い働きをすることもあるようです。
いやな臭いは、このような胃腸の乱れを知らせるサインになることもあるので普段とは違う臭いを感じたら獣医さんに相談しましょう。口臭は胃腸だけではなく、腎臓や肝臓の異常、糖尿病が関係していることもあるので、いつもと違うと感じたらまずは見てもらうなら安心ですね。