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性格:忠実で感覚鋭敏、警戒心に富む
寿命:12~15歳
体重:7~11kg
体高:36.5~39.5cm
毛色:赤・黒褐色・胡麻(赤胡麻・黒胡麻も含む)・白
値段相場:ペットショップ10万円以下〜30万円以上、ブリーダー13~18万円、ブリーダー直販のペットショップ10~20万円台
国際畜犬連盟(FCI)に加盟し、純血犬種の登録では国内最多の一般社団法人ジャパンケネルクラブによると、柴犬の性格は忠実で感覚鋭敏、警戒心に富むと評されています。
柴犬は縄文時代から人間とともに生活し、近代になってからも家庭犬として飼われていたほか、番犬や小動物の狩猟に用いられてきました。
現在でもその性質を残し、小柄ながら感覚が鋭く勇敢です。
リーダーと認めた者に対しては忠誠心が強いため、家族にはよく懐く一方、知らない人には無関心だったり、警戒心を表したりすることがあります。かつて猟犬として働いていたときは自分で判断することも求められたことから、独立心が強いところや、頑固なところがあるのも特徴です。
家族以外の人にも人懐っこく接する柴犬もいますが、知らない人や犬などには警戒心を表すことが多いと考えておいたほうがいいでしょう。
柴犬と同じ日本犬には、秋田犬がいます。かつてマタギ犬として熊の猟に使われていた犬種で、日本犬としては唯一の大型犬です。性格は柴犬と同様に忠実で感覚が鋭敏です。
飼い主には従順で沈着ですが、しっかりしつけをしていないと攻撃的になることがあります。
柴犬の平均寿命は12~15年です。柴犬は日本犬の中では最も小さい犬種で、一般社団法人ジャパンケネルクラブでは小型に分類されています。
実際の柴犬は中型犬に近い大きさで、場合によっては中型犬と同じ扱いになることもありますが、寿命としては他の小型犬同様に長い傾向です。
柴犬の平均体重はオスが9~11kg、メスで7~9kgで、オスはメスよりも体が大きくなります。日本犬のなかでは小型犬に分類されていますが、他の小型犬に比べると比較的中型犬に近い体格です。
体重4~6kg程度の小さい柴犬は豆柴と呼ばれていますが、一般社団法人ジャパンケネルクラブでは、別の犬種として認めていません。単に体が小さい柴犬のことを、豆柴と呼んでいます。
柴犬の平均体高はオスが39.5cm、メス36.5cmです。ジャパンケネルクラブの定義では、上下各1.5cmまでは許容されており、その範囲に収まる体高が理想だと考えていいでしょう。体重と同様に、体高もメスよりオスの方が大きくなります。
ジャパンケネルクラブによる柴犬のカラーは、赤と黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻の5色に分類されています。顔の下からお腹にかけては、裏白と呼ばれる白い部分が現れます。全体の8割を占めるのは赤で、キツネのような毛色です。
全体の1割程度現れる黒褐色は、胸やお腹以外の体全体が黒く、目の上に麻呂眉がみられます。胡麻は赤・黒・白の3色が混じった色合いで、黒褐色よりもさらに希少です。胡麻の中でも赤みが強いと赤胡麻、黒味が強いと黒胡麻と呼ばれます。
ジャパンケネルクラブでは認められていませんが、交配の遺伝子組み合わせにより、全体の1割程度の確率で「白柴」と呼ばれる白い柴犬が存在します。
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柴犬が成犬になるのは約1年です。中には1年半くらいまで成長を続ける場合もありますが、通常は生後6カ月を過ぎると体重の増加が緩やかになり、生後約1年で体重の増加が止まって、ほぼ成犬の理想体重になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
かつては番犬として飼われていたことも多く、柴犬はよく吠えるというイメージを持つ人も多いです。警戒心の弱い犬に比べると、確かに柴犬は不審な人物を見かけたとき、警戒や威嚇のために吠えることがよくあります。
何かを要求して吠えることもあり、柴犬が飼い主をリーダーとして認めていないと、要求吠えが多くなりがちです。
病名 | 時期と症状 | 治療費 |
---|---|---|
アトピー性皮膚炎 | 皮膚のかゆみや赤みが現れ、フケが増えたり脱毛したりする病気。3歳未満の若齢犬がかかりやすい。 | 不明 |
膝蓋骨脱臼(パテラ) | 膝の皿が外れる病気で先天的な要因が大きい。 | 手術片足約15万円、両足約20万円 |
股関節形成不全 | 股関節が正常に形成されず、歩行に異常が現れる。成長期に発症することが多い。 | 手術片側約15万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
成犬がかかりやすい病気病名 | 時期と症状 | 治療費 |
---|---|---|
認知症 | 夜鳴きや認知力の低下がみられ、11歳以上の高齢犬になると発症しやすい。 | 不明 |
白内障 | 目の水晶体が濁って視力が悪くなる病気。10歳以上の高齢犬になると発症しやすい。 | 手術片側25万円、両側50万円 |
僧帽弁閉鎖不全 | 心臓内で血液の逆流を防ぐ役割をしている弁が、変形したり切れたりして血流の逆流が起こる病気。7歳を過ぎると発症しやすく、息切れの症状が現れる。 | 検査料1万円前後、薬代1カ月3~9千円程度 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
もともと柴犬は日本の土着犬が先祖であるため、日本の夏の暑さには強い犬種です。
ただし犬は気温22℃、湿度60%を超えると熱中症になる危険性があるといわれています。屋外で飼育する場合は、風通しが良く、日中を通して日影になる場所があるかどうかを確認しましょう。
柴犬はきちんと手入れをしていれば、それほど臭いは強くはありません。
ただし、ダブルコートの柴犬には密集した綿毛のようなアンダーコートがあるため、通気が悪くなりがちです。
汚れたまま臭いがこもってしまうと、体臭が強くなることがあります。
柴犬は、もともと日本の風土や気候に馴染んで生きてきた犬種であるため、夏の暑さや冬の寒さ、梅雨時期の湿気の多さにも十分耐える強さを持っています。
清潔で防風・防寒が可能な犬舎や、真夏の日差しを防げる環境があれば、屋外で飼育することも可能です。屋内で飼育する場合や子犬のときは、サークルやケージを用意し、落ち着くことができ、なおかつ家族の存在が感じられる場所に置いてあげましょう。
ドッグフードは子犬用や成犬用、高齢犬用など、それぞれ成長段階に適した栄養素が含まれています。
基本的には各成長段階に合わせたドッグフードを与えれば十分です。分量はドックフードのパッケージなどに記載されている目安量を、成犬なら1日2回、子犬の場合は2~4回に分けて与えます。
柴犬は太りやすい傾向があるため、運動不足にならないよう気をつけながら、適切な食事管理も行うことが大切です。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ダブルコートの被毛を持つ柴犬は、シングルコートの犬種に比べると、抜け毛はかなり多いです。
特に春から初夏にかけての換毛期は、ふかふかの冬毛が塊で抜けることもあり、大量の抜け毛が出ます。蒸し暑くなる梅雨時期までに、快適に過ごせるようブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングすることで皮膚に異常がないかチェックすることができ、通気性を良くして皮膚病を防ぐことにもつながります。
ダブルコートの被毛を持つ柴犬は毛量が多いため、飼い主がお風呂に入れるのはやや大変かもしれません。ここではダブルコートの柴犬でも、スムーズにシャンプーできる方法をご紹介します。
シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
子犬・成犬の、お風呂の入れ方をそれぞれ説明します。
柴犬の子犬のお風呂の入れ方柴犬は活発で運動量も多い犬種であるため、散歩は1日1時間、朝夕2回に分けて各30分程度は必要だと考えておきましょう。
散歩が不十分だとストレスを溜めやすくなるのはもちろん、柴犬は太りやすい傾向もあります。毎日の散歩以外に、時々ドッグランで走らせたり、遠出してハイキングに出かけたりなど、十分運動させる機会を作ってあげるといいです。
柴犬をブリーダーから購入する柴犬はリーダーと認めた者に対して忠実で、信頼関係がしっかり成り立っていればしつけはしやすいです。
ただし、頑固なところや独立心の強いところもあるので、柴犬が得意なプロのドッグトレーナーの手を借りるのもいいでしょう。
柴犬の「トイレ」と「吠え」、「噛み癖」、「散歩」、「待て」のしつけ方法を紹介します。
もともと柴犬は、寝床とは違う場所に排泄する習性があります。
柴犬に気持ちよく排泄してもらうためには、他の犬種とは少し違った配慮が必要です。
成犬や保護犬のトイレのしつけをし直す場合、柴犬は頑固なところがあるので時間がかかるかもしれません。基本的には子犬のトイレのしつけと同様です。
ペットシーツの置いてある場所がトイレで、そこでトイレをすると褒められるという繰り返しを根気よく続け、トイレの場所を認識してくれるようにしつけします。
柴犬の無駄吠えの理由は、大きく分けて警戒や威嚇で吠えるときと、要求を満たそうとして吠えるときの2つがあります。
なぜ吠えているのかという原因を把握し、適切なしつけをすることが大切です。
かつて番犬や猟犬として活躍してきた柴犬は、しつけをしっかりされていないと、家族に危機が迫っていると感じたときは噛みつく可能性があります。
ほかにも噛み癖を引き起こす理由があるため、原因を把握して対処することが必要です。
柴犬は飼い主に忠実で賢い犬種なので、基本的には「待て」も覚えてくれます。
ただし、頑固で独立心の強いところもあるため、自分で判断して「待て」の状態を止めてしまい、長く待てないこともあります。主従関係がしっかりしていて、「待て」が動きを止める号令、「よし」が命令を解除する言葉だということを理解してくれれば、しっかり「待て」をしてくれます。
「待て」といわれて動かず待っていられたら褒められた”というように、飼い主の号令と自分の行動が結びつけば、「待て」という命令の意味を理解してくれるようになります。
柴犬は飼い主に対する忠誠心が強い犬種ながら独立心も強い性格ですから、1人で留守番させるのはそれほど難しくありません。
留守番に慣れていない最初のころは、留守中に鳴いたり家具などをかじったりなど、問題行動を起こすことはあります。留守番させるときは、部屋の中を自由に動ける状態にするより、ケージやサークルを用意してその中で過ごすようにした方がいいです。
もともと警戒心が強い柴犬の場合、家全体が縄張りになってしまうよりも、注意を向ける範囲がケージの中だけのほうが落ち着いて留守番することができます。
子犬の時から少しずつケージの中で過ごす時間を作って慣れさせると、留守番させるときもスムーズにいきます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619