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スムージーは、
プチブラバンソンは、じつは19世紀にブリュッセル・グリフォンを短吻種に改良するにあたって生まれてきたもので、パグをかけ合わせたことによって短毛種が生まれました。
それで、プチブラバンソンの歴史を語る上でブリュッセル・グリフォンの歴史は欠かせません。
ブリュッセル・グリフォン、ベルジアン・グリフォンの「グリフォン」といのは、フランス語で「細長いもの」を意味していて、荒い被毛のことを指しました。
ブリュッセル・グリフォンは15世紀の絵画の中に登場するようです。
とはいえ、その前にどのような成り行きでこの犬種が生まれたのか、ということはよくわかっていないようです。
そんなブリュッセル・グリフォンは、もともとはネズミなどの害獣を退治したり、番犬として一般家庭で飼育されていたようです。
そして1883年にベルギーの血統登録台帳に「グリフォン・ブラッセル」という名前で登録されました。
しかし次第に、その明るい性格と、小さくて可愛いその姿から上流階級の人たちにも愛されるようになっていったようです。
そのきっかけとなったのは、ベルギーの王妃であるマリー・アンリエットがグリフォンに興味を持ったことです。
1886年にドッグショーで人気だった犬のスタンダードをまとめたものの中に、グリフォンがいたのです。
そして、それからというもの、その評判がヨーロッパの各国でも広まってイギリスに輸出されることにもなりました。
そして、その頃ブリュッセル・グリフォンの犬種をもっと魅力的にするために、その当時人気だった短吻種と交配させました。
そのときに、パグと交配して生まれたのが短毛の個体です。
さらに、ヨークシャテリア、キャバリアなどと交配されました。
ヨークシャテリアと交配したことによって、毛色が黒い個体も生まれました。
このような交配によって、毛色や毛質が違う犬が生まれたわけです。
そして、黒い被毛をもつものをベルジアン・グリフォンと呼び、短毛のものはプチブラバンソンと呼ぶようになっていきました。
どうして短毛タイプのグリフォンには、「グリフォン」という名前がついていないのかというと、「グリフォン」はワイヤーヘアを指しているからです。
それで、ベルギーの「ブラバント」という地名に基づき、彼らは「プチブラバンソン」という名前になったようです。
原産国ベルギーや国際畜犬連盟でも、この3種は別犬種として区別し、別犬種として認められています。
とはいえ、イギリスやアメリカなどの、国にとっては考え方が違って、3種類とも同じ犬種としているところもありますし、長毛タイプのブリュッセル・グリフォン、ベルジアン・グリフォンを一つの犬種、短毛タイプのブラバンソンを一つの犬種として扱っているところもあります。
日本では希少な犬種ですが、愛好家たちもいて国内にもブリーダーがいますよ。