アボカドを使った「アボダーム（グレインフリー）」ってどんなキャットフード？
アボダームってどんなキャットフード？
maradon 333/shutterstock.com
「アボダーム」はアメリカのカリフォルニア州にあるブリーダーズチョイス社で製造されているキャットフードです。
1947年に創業されたブリーダーズチョイス社は当初安全で消化しやすい自然食を動物園の動物に提供していました。
1970年代に入ると肌トラブルを抱えるペットが増えてきたことから、社長は食事によって何とかできないだろうかという考え始めました。
そのころ社長が当時飼っていた愛犬の一頭が他の犬に比べて皮膚の状態が良い状態にあることに気づきました。
原因を調べてみるとなんとその犬は庭に落ちていたアボカドをよく食べていたということがわかりました。
なんとも暖かい地方のカリフォルニアらしいですね。
こうしてペットの皮膚トラブルにアボカドが良いのではないか？ということでアボカドに関する研究が始まりました。
その結果アボカドには豊富なビタミン、ミネラルが含まれていることが明らかになり、アボカドがペットフードに使用されるようになったのです。
アボダームの特徴
アボダームの最大の特徴は何といっても「アボカド」を使用していることです。
これは他のキャットフードには見られません。
アボカドの利点
アボカドは最も栄養価の高い果実としてギネスにも登録された食べ物の一つです。
実際「森のバター」と呼ばれるアボカド栄養価が高く、果肉部分には脂肪が含まれており、その脂肪は主に体に良いとされている「不飽和脂肪酸」です。
不飽和脂肪酸は善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを抑えてくれます。このことによって肥満防止効果も期待できます。ダイエットにも役立ちますね。
またアボカドオイルには保湿性や浸透性が優れているため、美しい皮膚や被毛の維持をサポートしてくれます。
肌荒れも軽減できるでしょう。
さらにアボカドには豊富なビタミンやミネラルが含まれているため、活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。
これによって免疫力アップも期待できます。
アボカドの危険性？
アボダームの最大の特徴はアボカドを使用していることですが、「猫にアボカドは良くない」という話を聞いたことがあるかもしれません。
たしかに皮や種などは食用に適しませんし、アボカドには「ペルシン」という成分が含まれており、猫にとっては中毒性が強い成分であるといわれています。ペルシンの摂取によって下痢やおう吐、呼吸困難といった症状が出ることもあるようです。
こういった理由から猫にアボカドを与えてはいけない。といわれているのですが、アボカドはなんと数千以上も種類があるといわれており、ペルシンの量も各品種ごとに異なってきます。
日本でよく見られる「グアテマラ系」のアボカドにはペプシン含有量が多いことが研究によって明らかになってきました。
アボダームで使用しているアボカドは安全な果肉部位とオイルのみを使用していますし、ペルシンの含有量が極めて低い種類のアボカドを使用しています。
実際カリフォルニアでは庭に落ちているアボカドを犬がおやつ代わりに食べている光景は普通のことのようです。
しかしそのことによって犬の具合が悪くなることもありませんし、これまでアボダーム製品によってアボカド中毒の報告も一度もない。ということですので安心して与えることができるといえるのではないでしょうか？
オーブンベイクド製法
このように体に良いアボカドを使ったアボダームは製造方法にもこだわっています。
オーブンベイクド製法といってオーブンでゆっくり時間をかけて焼き上げる製造方法を採用しています。
こうすることでアボカド、その他の栄養素が壊れにくく一粒一粒に凝縮されて栄養価が高まるのです。
さらにじっくり焼き上げるので余分な油分が取り除かれてサラッとした仕上がりになります。